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「省力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

省力の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
職工と微笑」より 著者:松永延造
。 全体之は何であるか? 私は何を悩み、何を為しつつあったか? 私には全く反省力が欠けているのか? 否、私は自分の心の闇を見詰めるのが恐ろしいのであった。....
明暗」より 著者:夏目漱石
し自分が議論のために議論をしているのだからつまらないと気がつくまでには、彼女の反省力から見て、まだ大分《だいぶん》の道程《みちのり》があった。意地の方から行くと....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
代式の姿で、吾々の意識の中に立ち現われているので、そんな事はないなぞいうのは、内省力のない石頭か、あっても忘れている低能連中に過ぎない。その証拠には、そんな夢遊....
次郎物語」より 著者:下村湖人
うに、 「言われました。ああいう事件は、どうかすると、国民に麻酔薬をのまして、反省力をなくさせる危険がある、といったような意味だったと思います。」 「そんなこと....
次郎物語」より 著者:下村湖人
闘志は、むろん次郎だけのものではなかった。気の強い塾生たちの中には、次郎ほどの反省力や責任感がないせいもあって、あからさまにそれを口に出していうものも決してまれ....
恐怖の季節」より 著者:三好十郎
とをほめていられました。「作品はどうも全幅的には感心できない。しかしY君の自己反省力の強さの中に現われている誠実さを自分は認める」と言われました。そして最近あな....
日記より」より 著者:三好十郎
どんな風に調和させて受取っているのかも、自分にはわからない。何か非常に浅薄な、反省力や理解力の不足した人間があって、それが或る全く動物的な大きな動機から宗教に入....
雨夜草紙」より 著者:田中貢太郎
んまた僕の顔を見たが、もうその時は、頭の具合かなどと、己の頭を疑ってみるような反省力は無くなっている、奴さんは恐れて、螺旋形の階段を走りおりて街路へでたのだ、そ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
たら、武蔵は剣士としての生命を失うことになろう。だがあれは、それでも逃げるほど反省力のない男ではない」 「じゃあ両側の軒下に、わかれていますか――」 「家の中か....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
自誡独行道としたり、座右の銘としたりして、不断に自分の欲望や欠点を誡めていた。反省力の強いということ。それは武蔵の性格中に見られる著しい長所の一つだと、私は思う....