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「省電〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

省電の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
階段」より 著者:海野十三
があるところに、わが友江田先生の統計趣味の誇りがあるといってよい。 で、僕は「省電各駅下車の乗客分類」という可なり大規模の統計が行われるとき、人手が足らぬから....
一九三二年の春」より 著者:宮本百合子
って窓をあけた。 その夜十一時すぎの上りで自分は東京へ向った。新宿へ降りたのは省電の初発が出てまだ間のない早朝であった。駅のプラットフォームのまだどこやら寒く....
暮の街」より 著者:宮本百合子
遺棄致死罪についての公判記事が写真入りでのっており、又、解雇されたことを悲しんで省電に飛び込み自殺をしかけて片脚を失った少女の写真があった。新潟から身売娘が三十....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
ベアド氏が公開実験をしてから、この国でも一般の関心をひくようになった。早大、逓信省電気試験所、東京電気株式会社や、日本放送協会などでもその実現化に努力している。....
梟の眼」より 著者:大倉燁子
く、 「新聞に――、何か面白いことでも、出ておりまして?」と訊いた。 「ウム。『省電の通り魔』ッて題で、スリの一味が就縛された記事があるが、それを捕えた山梨刑事....
芝、麻布」より 著者:小山内薫
る庭と海との間には、レエルが幾筋ともなく走っていて、汽車が通る。貨物列車が通る。省電がひっきりなしに、右から左へ、左から右へと通る。庭向きの広間で客と用談などを....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
家がある。殊にこの宝来の盛況はめざましいものである。夕方会社の引け時頃になると、省電を越えて郊外に待つわが家庭のために人々は争って出来たてのパンを求めている。誠....