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眉間尺
「眉間尺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
眉間尺の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
遠く逃げ去った。 そのあとへ忽ちに大水が溢れ出て、城は水の底に沈んでしまった。
眉間尺 楚の干将莫邪は楚王の命をうけて剣を作ったが、三年かかって漸く出来たので....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
綿入れを着た男が抜刀を提《ひっさ》げて老爺を追うに、二人ながら手も足も動かさず、
眉間尺《みけんじゃく》の画のごとく舞い上り舞い下りる。廻り燈籠《どうろう》の人物....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
で、すっと撫で下ろす。」―― 三十四 「すると、取憑いた男どもが、
眉間尺のように噛合ったまま、出まいとして、乳の下を潜って転げる、其奴を追っ懸け追....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
はない。税金で自殺するとは筋違いで、首をチョン切られても動きまわってみせるという
眉間尺の如くに、口角泡をふいて池田蔵相にねじこみ喉笛にかみついても正義を主張すべ....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
ある者は醤油樽ほどの巨大な頭を肩に載せた物凄じい官女であり、さらにさらにある者は
眉間尺であり轆轤首であり御越入道である事を驚きの眼に見て取ったのであった。……そ....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
典膳の首級とお浦の首級とが、ぶつかり合い、噛み合いながら、キリキリ、キリキリと、
眉間尺のように廻り出したではないか。 頼母は、夢中で納屋の扉へ飛び付いた。 ....
「悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
には胴の間へ行って到頭横になって了った。 宗匠の坊主頭と、梨の実と、空瓢箪と、
眉間尺の三ツ巴。コツンコツンを盛んにやったが、なかなかに覚めなかった。 市助も....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
》のような唐紅《からくれない》に彩られそめたとおもったら、向こう河岸で仕掛花火の
眉間尺《みけんじゃく》がクルクルクルクル廻りだしていた(下略)。 文意の前後重....
「円朝花火」より 著者:正岡容
緋《しょうじょうひ》のような唐紅に彩られそめたと思ったら、向こう河岸で仕掛花火の
眉間尺《みけんじゃく》が、くるくる廻り出していた。 ……以上を我が断章の「第一....