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「県人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

県人の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
無名作家の日記」より 著者:菊池寛
は佐竹君をかなり尊敬し始めたが、これを聞くと少しこの人が気の毒に思われた。ただ同県人で一面識しかない林田草人を頼りにして、澄ましておられるこの人の呑気《のんき》....
オリンポスの果実」より 著者:田中英光
手です。大きいでしょう」とか、紹介《しょうかい》しておいて、自分は歓迎に来ている県人会の人達のほうへ行ってしまいました。ぼくは周囲の女性達をみるなり、坂本さんが....
春の潮」より 著者:伊藤左千夫
の恥辱だ、随分思い切ったもんだ、県庁あたりでもどうにかしそうなもんだ、つまり千葉県人の恥辱だ、ひどいなあ」 省作はこんなことをひとりで言って、待ち合せる恋人が....
自叙伝」より 著者:大杉栄
めを受けてはならない」ということに帰着した。第一期生すなわち当時の三年生は、愛知県人と石川県人とがいずれも十名ばかりずつで互いに覇を争って来た。第二期生では愛知....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
く人の注意の的となっていた時だ。その一行、随員従者留学生等総員百七名の中に、佐賀県人の久米邦武がある。この人は、ただ文書のことを受け持つために大使の随行を命ぜら....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
など出してくれた。余等は注文してもぎ立ての玉蜀黍を炉の火で焼いてもらう。主は岡山県人、四十余の細作りな男、余作君に過日の薬は強過ぎ云々と云って居た。宮崎君夫婦は....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
みてすっきりしない処のマチスかぶれの絵という事である。丹波篠山生れの鴈治郎と熊本県人の羽左衛門もまた、もっさりした種類と見ていい。 もっさりしたヴラマンクとい....
傷痕の背景」より 著者:豊島与志雄
ら、云った。 「別れられるとか、別れられないとか、そういうんじゃありませんよ。同県人で、ああして一緒にいる……。だから、一緒にいるだけです。金のことなんか、向う....
中庸」より 著者:坂口安吾
た。 余はマリ子の姿をさがした。故大佐と余とは陸海軍の相違があるから、たまたま県人会などの席で顔を合せた程度で、深い交りというものはなかった。しかし、故人の遺....
四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
ラジオもある、宿は可もなし不可もなしだった、相客は老同行、話し合っているうちに同県人だったので、何となくなつかしかった、好感の持てるおじいさんだった。 今夜も風....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
ことは、また島根県下の美術を愛好する青年たちにも影響したと見えて、その後続々島根県人が上京して彫刻の方へ身を入れたのを見たことであります。 もう一つついでなが....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
学。卒業後、香川県下の工芸学校の校長となった。 松原源蔵君(象雲と号す)は熊本県人。今日は熊本市本妙寺清正公の地内に彫刻をやっているとの事です。 平櫛田中君....
雪柳」より 著者:泉鏡花
よ。」 その時、ついた手が白く震えた。 「冬というよ、お冬です。こりゃ親しい同県人だ。――お初に、といわないかね。」 「お初に。」 といった時、耳まで紅く染....
西航日録」より 著者:井上円了
ット大学を訪い、校長サストリー先生に面会し、図書館内を一覧す。午後、妻沼氏(山形県人)在学の学校にて挙行せる賞品授与式を傍観す。インドは当時晴期にて、毎日快晴、....