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「県令〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

県令の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
、彼女は言った。 越の王はそれを聞いて、寄を聘して夫人とした。その父は将楽県の県令に挙げられ、母や姉たちにも褒美を賜わった。その以来、この地方に妖蛇の患いは絶....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
を閉じず、思い思いに独り歩きをして、天の迎いを待つのであった。 張竭忠がここの県令となった時、その事あるを信じなかった。そこで、九月三日の夜二人の勇者に命じて....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
、献県の県城の西にある某村では、村民なにがしが落雷に撃たれて死んだ。 明という県令が出張して、その死体を検視したが、それから半月の後、突然ある者を捕えて訊問し....
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
ゆる準備を怠らなかった。これから有名な熊本籠城が始まるのである。二月十九日、大山県令から西郷の書を城中に致した。その文に曰く、 拙者儀今般政府へ尋問の廉有之、明....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
三十三か村の併合による)の総代のものが半蔵の前にあらわれて来た。これは新任の長野県令あてに、木曾谷山地官民有の区別の再調査を請願する趣意で、その請願書を作るため....
賭博の負債」より 著者:田中貢太郎
徳化県の県令をしていた張という男は、任期が満ちたのでたくさんの奴隷を伴れ、悪いことをして....
嬌娜」より 著者:田中貢太郎
紙をよこして、来いと言ってきたので、はるばる往ったところで、おりもおりその友達の県令が亡くなった。孔生は旅費がないので帰ることもできず、菩陀寺という寺へ往って、....
田舎教師」より 著者:田山花袋
ということを父の郡視学に聞いてもらうように手紙を書いた。やがてその返事が来て埼玉県令十号の十三条に六十日の病気欠席は全俸(願書診断書付き)その以後二か月半俸とし....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
諫という人が銭百万をもって廬山使者の廟を修繕することになりました。そこで、潯陽の県令が一人の役人をつかわして万事を取扱わせると、その役人は城中へはいって、一人の....
小翠」より 著者:田中貢太郎
う。これは狐が来て、雷霆の劫を避けていたのだ。」 後、果して少年で進士になり、県令から侍御になった。その王は元豊という子供を生んだが、ひどい馬鹿で、十六になっ....
岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
人や金持になることも、ちょっとどうも考えものらしい。 李白十歳の初秋であった。県令の下に小奴となった。 ある日牛を追って堂前を通った。 県令の夫人が欄干に....
女侠伝」より 著者:岡本綺堂
、右の一件だ。しかしその幽霊らしい者の姿はもう見えない。役人は引っ返してそれから県令に報告すると、県令はその俳優を呼出して更に取調べた上で、お前はもう一度、包孝....
良夜」より 著者:饗庭篁村
、予のためには三条の町の町幅も狭きようにて、この所ばかりか近郷の褒め草。ある時、県令学校を巡廻あり。予が講義を聴かれて「天晴慧しき子かな、これまで巡廻せし学校生....
駅夫日記」より 著者:白柳秀湖
たころには井伊の老臣の池田某なるものに従うて、遠州浜松へ来た。 池田某が浜松の県令に撰抜されたからで、母は桜田の騒動以来、この池田某に養われていたのであった。....
若狭春鯖のなれずし」より 著者:北大路魯山人
は近年乱獲を防ぐためからの漁獲制限があり、むやみやたらには漁獲まかりならぬという県令で、このところ僅々小舟十艘ぐらいが内職のように釣糸を垂らし、小網を打っている....