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「県有〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

県有の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
はことさらに叔父の前に滔々《とうとう》と維新の大業を論じ、上は村田清風から下は山県有朋《やまがたありとも》に至る長州の人材を讃嘆《さんたん》した。が、この虚偽の....
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
明治天皇は畝傍御参拝の為軍艦に召されて神戸に御着、京都にあらせられた。陸軍中将山県有朋は、陛下に供奉して西下して居たが、西南の急変を知るや、直ちに奏して東京大阪....
県有朋の靴」より 著者:佐々木味津三
すか」 「わしのことを、このごろまた狂介々々と呼びずてにして、不埒な新聞じゃ。山県有朋という立派な名前があるのに、なにもわざわざ昔の名前をほじくり出して、なんの....
名勝地帯」より 著者:黒島伝治
みの副業で食っている。――そこは森林が多かった。御料林だった。御料林でなければ、県有林だった。農民は、一本の樹も、一本の枝も伐ることが出来なかった。同時に、そこ....
社会時評」より 著者:戸坂潤
内就職に成功したりしたから、そこで氏は西郷南州となった。すると野上氏はさしずめ山県有朋になるわけだが、なる程之は官僚の元祖であった。 罷免後の氏の消息をあまり....
明治大正美人追憶」より 著者:長谷川時雨
め、その後身が、益田《ますだ》男爵の愛妾《あいしょう》おたきであり、妹の方が、山県有朋《やまがたありとも》公のお貞の方であるというのは、出世の著るしいものであろ....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
だとの事だから福島県の大島氏へ当ててその調製方を依頼したものだ。大島氏の家は福島県有数の事業家で弥之助の依頼したO氏は当主の弟さんに当る人で、白菜だけでも四百町....
時 処 人」より 著者:岸田国士
かつた」と。 アテネの町を小田原の町と置きかえてみたら不都合であろうか? 山県有朋も伊藤博文も、ここに別荘を建て、それぞれ古稀庵、滄浪閣と名づけて、今もその....
図書館法楽屋話」より 著者:中井正一
った。キニー氏のつくった文部省ならびに図書館界の準備的会合である。まず在京及び近県有志と文部省より出発して、全国中央図書館会議にまでそれは発展したのであった。 ....
昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
勢湾に向って急行した。伊勢神宮に戦勝を祈るためである。 末山大将は吉田松陰や山県有朋を生んだ長門《ながと》の国の人である。痩《や》せた小さい提督だが、その眼に....
黒田清隆の方針」より 著者:服部之総
ごとき不急のものを棄てて軍備をさきにせよというのであったが、弾正台も兵部省も(山県有朋《やまがたありとも》は外遊中)薩派の手中にあったことから、このあらそいをも....
武鑑譜」より 著者:服部之総
組でぎっしりつまっているのが、内閣総理大臣兼内務大臣陸軍中将従二位勲一等伯爵|山県有朋《やまがたありとも》を筆頭とし、監獄|石川島《いしかわじま》分署看守副長十....
俗臭」より 著者:織田作之助
が弱いということは記憶に止めて置く必要がある。元来彼等きょうだいの出生地、和歌山県有田郡湯浅村(現在湯浅町)は気性の荒いので近村に知られた漁村である。大袈裟にい....