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「県立〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

県立の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
薄明」より 著者:太宰治
に見受けられた。私たちは奥の十畳間を貸していただく事が出来た。病院も、見つけた。県立病院が焼けて、それが郊外の或る焼け残った建築物に移転して来たという事を、その....
狂言の神」より 著者:太宰治
源右衛門。母は高《たか》。謙蔵は、その六男たり。同町小学校を経て、大正十二年青森県立青森中学校に入学。昭和二年同校四学年修了。同年、弘前高等学校文科に入学。昭和....
電報」より 著者:黒島伝治
三 市の従弟から葉書が来た。息子は丈夫で元気が好いと書いてあった。県立中学は、志願者が非常に多いと云って来た。市内の小学校を出た子供は、先生が六カ....
若杉裁判長」より 著者:菊池寛
起って市民の目をそばだてしめました。しかも、その犯人が、規律の厳粛で評判のよい、県立中学の生徒で、しかも級長をしている優等生で、その上色白の美少年であったという....
錯覚の拷問室」より 著者:佐左木俊郎
吉川訓導は高等科を受け持っていた。甲種の農学校を卒業してから、さらに一か年間県立師範学校の二部へ行って訓導の資格を取ってきたのだった。だから、学科のうちでも....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
病院では、慶応病院、鉄道病院、済生会病院、松沢病院、青山脳病院、名古屋城北病院、県立脳病院など。 学校では慶応大学、早稲田大学、文理科大学、東京農大、一高、成....
とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
なバラバラ屍体が発見されたんです。B駅と言うのは、多分御承知の事とは思いますが、県立農蚕学校の所在地として知られた同じ名の一寸した町にありましてな、その町の近郊....
寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
。 その頃私は、ずっと北の国の或る町の――仮にH市と呼んでおこう――そのH市の県立女学校で、平凡な国語の教師を勤めていた。浅見三四郎というのは、同じ女学校の英....
八人みさきの話」より 著者:田中貢太郎
元親は、急に立ちあがって奥の間へ入ってしまった。 当時吉良親実は小高坂――今の県立師範学校の裏手――に住んでいた。彼はその日限り、元親の前へ出仕することを止め....
青草」より 著者:十一谷義三郎
てきた。そして真白なその肌は、そこに働いている男たちの評判になった。 歌津子は県立の女学校へ通っていた。学校でやった縫物を持ってきたり、リーダを抱えて兄の部屋....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
『伊太利はどうも人気が悪くて、ムッソリニなんて大山師ですよ。』 『娘は、ことし県立を出まして、女のくせに洋画のほうへ進みたい――。』 『僕は思うんだが、日米戦....
血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
相手の女性は笠神博士夫人なのである。毛沼博士と笠神博士とは郷里も隣村同士で、同じ県立中学に机を並べ、一番二番の席次を争いながら、同じM高に入学し、ここでも成績を....
光は影を」より 著者:岸田国士
そういえば、長久保夫人の近況は知つているか。先月末に盲腸の手術を受けて、目下松本県立病院に入院加療中の由だ。経過ははじめ順調と聞いていたが、予定よりすこし長びい....
盗難」より 著者:佐藤垢石
したという。 でも、私と家内は貧しいなかをなんとか繰りまわし、みゑ子と千鶴子を県立の女学校へ入学させた。故郷へ帰ってきてからの、私の働きはほんとうに乏しいもの....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
同君に誘われて千歳亭で昼餐の饗応に預った。同君は多年山形商業学校校長を勤められ、県立図書館長を兼ねて、先年満鮮旅行のさいに同行されたお方だ。令兄渡辺正三郎君編輯....