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真しやか
「真しやか〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
真しやかの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
を守って、うわべは正気を失ったと見せながら、内心はさらに油断なく、機会さえあれば
真しやかに、二人の恋の妨げをするなと、贋《にせ》の神託《しんたく》を下す心算《つ....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
た、なに死なんでも宜いものを、彼までに目を懸けて使うてやったものを」 などゝ、
真しやかに陳べて、検使の方は済みましたが、今年五十八になります、指物屋の岩吉が飛....
「方子と末起」より 著者:小栗虫太郎
ク鳥などが、この世にない、ふしぎな会話をかわし人真似をしながら、暗喩寓喩の世界を
真しやかに語りだすのです。で、それが、末起の悩みと、どんな関係になるでしょう。 ....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
何とか云う老人がまだ生きていた時分は、もう人の顔さえ見れば、愚にもつかぬ夢物語を
真しやかにふりまいていたと云うので、世間からはまるで物狂い扱いにされておりました....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
た。 似非君子め。――と思う。 そもそも、あいつが自分を見るたびに、いかにも
真しやかに、やれ真人間になれの、発奮しろの、手を取り合って世の中へ出ようのと、い....
「三国志」より 著者:吉川英治
書かせておいた。 そして、急遽、 「一大事でござる」と城へ行って、劉表に会い、
真しやかにこう告げた。 「常々、玄徳とその部下の者どもが、この荊州を奪わんとし、....
「美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
薬、食糧物資などをかくして、不穏なもくろみをもっているという噂が、あの辺の近村に
真しやかに拡がった。つまり解散はしたが『おれたちはあくまで降伏せず』という彰義隊....