真っ暗がり[語句情報] » 真っ暗がり

「真っ暗がり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

真っ暗がりの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
放浪」より 著者:織田作之助
うにへばりついていたのだ。 二 文吉は夜なかに起されると、大八車に筍を積んだ。真っ暗がりの田舎道を、提灯つけて岸和田までひいて行った。轍の音が心細く腹に響いた....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
腰で、急ぐでもなく歩いていた。 その男が、遠い灯りがさすだけで、殆《ほと》んど真っ暗がりな夜中の巷路《こうじ》に、ふと立ち停まって、件《くだん》の大川屋の板塀....
魔都」より 著者:久生十蘭
んで何一つ考えを纒めることが出来ぬ。今朝の明け方タクシーで溜池署に連れて行かれ、真っ暗がりの部屋の中へ投げ込まれたまでは覚えているが、その後のことは一切記憶に残....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
表へ逃げだしてしまう。騒ぎに目をさました長屋の人たちが一人一人、戸のはずれている真っ暗がりの家の中へ入っていって籠の中へ手を突っ込んでは「フワッ、お長屋の衆」と....
放浪」より 著者:織田作之助
のようにへばりついていたのだ。 文吉は夜なかに起されると、大八車に筍を積んだ。真っ暗がりの田舎道を、提灯つけて岸和田までひいて行った。轍の音が心細く腹に響いた....