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真に受ける
「真に受ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
真に受けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
れている。 誇るに西洋料理七皿をもってする、式のごとき若様であるから、冷評せば
真に受ける、打棄って置けば悄げる、はぐらかしても乗出す。勢い可い加減にでも返事を....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
。お豊の前でそんな事いうやつがあるものか。お豊、母さんの言ってる事ア皆うそだぜ、
真に受けるなよ」 「おほほほ。どないに口で言わはってもあかんさかいなア」 「ばか....
「橋の下」より 著者:ブウテフレデリック
もやってみた。口にシャボンを一切入れて、脣《くちびる》から泡を吹くのだ。ところが
真に受ける奴は一人も無い。馬鹿にして笑ってけつかる。それにいつでも生憎《あいにく....
「死者の書」より 著者:折口信夫
た。 うるさいぞ。誰に言う語だと思うて、言うて居るのだ。やめぬか。雑談だ。雑談を
真に受ける奴が、あるものか。 馬はやっぱり、しっとしっとと、歩いて居た。築土垣 ....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
ら、大きな商売などをもくろんでいたりなどしまして、それをまた、不思議に、人さまが
真に受けるのでございます。でも、心のしっかりしていない、弱い人でございました」
....
「それから」より 著者:夏目漱石
にいる以上は、詳しい話の出来ないのは知れ切っている。出来ても、それを一から十まで
真に受ける訳には行かない。平岡は世間的な色々の動機から、代助に見栄を張っている。....