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真の一
「真の一〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
真の一の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
は自分が煙草をのむかのまぬかの問題をはじき飛ばすように、
「あれはどなた?」と写
真の一つに目を定めた。
「どれ」
「あれ」葉子はそういったままで指さしはしない。....
「或る女」より 著者:有島武郎
しっと》の情と憤怒とにおそろしい形相《ぎょうそう》になって、歯がみをしながら、写
真の一端をくわえて、「いゝ……」といいながら、総身《そうしん》の力をこめてまっ二....
「誰も知らぬ」より 著者:太宰治
り、口数も少なくなりましたし、よろずに大人びてまいりました。どちらからも、あの写
真の一件に就いて話するのを避けるようになりまして、そのうちに年も暮れ、私も芹川さ....
「花燭」より 著者:太宰治
い聞かせて、どうにか生き伸び、努力している。三年後には、私も、きっと、その記念写
真の一隅に立たせてもらえる。私は、からだが悪いから、ひょっとしたら、その写真にい....
「文芸の哲学的基礎」より 著者:夏目漱石
現代文芸の理想が美にもあらず、善にもあらずまた荘厳にもあらざる以上は、その理想は
真の一字にあるに相違ない。例を引けば長くなる、証を挙《あ》げれば大変である。仕方....
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
種子の如き者である。もし個体より抽象せられた他の特殊と対立する如き者ならば、そは
真の一般ではなくして、やはり特殊である、かかる場合では一般は特殊の上に位するので....
「絶対矛盾的自己同一」より 著者:西田幾多郎
考えられる、即ち合目的的と考えられる。個物が独立せないということは、逆に一がなお
真の一でないということである、個物的多の世界に対して超越的でないということである....
「映画雑感(Ⅲ)」より 著者:寺田寅彦
り「生きてはたらきかける」ものをもっている。 生きているというのはつまり自然の
真の一相の示揚された表情があるということであろう。こういう箇所に出くわすと自分は....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
た。 そのとき彼は、大きな飾窓の前を通りかかった。そしてそこに並べてある時事写
真の一つに眼を止めた。「逝ける一宮大将」とあって、太い四角な黒枠に入っている厳め....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ールは(訳者補 この堂を)神に建てぬ。
吾人はもろもろの宗教には反対であるが、
真の一つの宗教の味方である。
吾人は説教の惨《みじ》めさを信ずるものであり、祈....
「観点と距離」より 著者:寺田寅彦
に顔が長く見えるという説があるが、これもなんだか関係がありそうである。 芸術写
真の一つの技巧として、風景などの横幅を縮め、従って、扁平な家を盛高く、低い森を高....
「「壇」の解体」より 著者:中井正一
すところの経済的不安である。芸術的不安という寧ろ第二次的不安より、漸くこの彼等の
真の一次的不安に向って関心は凝集されはじめる。画壇にもせよ、楽壇にもせよ、その傾....
「魔都」より 著者:久生十蘭
から鑿を取り出して壁を毀しはじめた……
いわば、いますんだばかりの古風な活動写
真の一場面を、また初めから映し直すようなていで、見るものに、何とも形容のつかぬ異....
「涸沢の岩小屋のある夜のこと」より 著者:大島亮吉
て言っておこう。私をしてこの文を成さしめた力は、すべて青春を駆って山を登るうえの
真の一路に向わしめるその力によって、わが掌に把握し得たものの一断片をここに投げ出....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
しては、いわゆる「総動員計画」なるものが企画せられつつあったが、内容は戦争計画の
真の一部分に過ぎず、しかもその計画は第一次欧州大戦の経験による欧州諸国の方針の鵜....