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「真ん中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

真ん中の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
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或る女」より 著者:有島武郎
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生きている腸」より 著者:海野十三
ルトや金網やブンゼン燈などをあつめてきた。 そのうちに彼は、あつめてきた道具の真ん中に立って、まるで芝居の大道具方のように実験用器の組立てにかかった。 見る....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
中にカルデア人の宇宙観を示す一つの絵がある(第二図)。地は八方大洋で取り囲まれた真ん中に高山のように聳え、その頂は雪に覆われ、そこからユーフラテス(Euphra....
電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
の節ではなく、実に巧妙に作り上げられた蓋様のものであった。そして、その金属の蓋の真ん中を打ち抜いて、円いセルロイドの小板が嵌め込んであるものであった。が、それも....
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
にしてヨットから飛び降りた。そして今度は白く塗られた船体の外側に寄添って、船底の真ん中に縦に突き出した重心板の鉛の肌を軽く平手で叩いて見ながら、 「いいヨットだ....
戦話」より 著者:岩野泡鳴
えて、顔は、酒の酔いでなく、別の力の熱して来た目つきであった。僕は、周囲の平凡な真ん中で、戦争当時の狂熱に接する様な気がした。 「大石軍曹は」と、友人はまた元の....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
た。 三十年後の今日、彼等の根拠地は、もはや一無人島ではなかった。太青洋の丁度真ん中に近いひろびろとした海底の下に、どこからも窺うことの出来ない海底国があるが....
不思議なる空間断層」より 著者:海野十三
その室の中へ入ってゆくのだった。 その部屋は十坪ほどのがらんとした客間だった。真ん中に赤い絨毯が敷いてあってね、その上に水色の卓子と椅子とのワン・セットが載っ....
転機」より 著者:伊藤野枝
思議に取り残されたような木であった。かつては、どんなに生々と、雄々しくこの平原の真ん中に突っ立っていたかと思われる、幾抱えもあるような、たくましい幹も半ばは裂け....
ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
んでいるあたりの人達は、世間一般の人達よりはいっそう警察を恐れる人達でした。その真ん中で、Yは存分に、同志の力を借りては、集会や演説会のたびに群ってくる警官の群....
醜い家鴨の子」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
教わった妙な言葉でお喋りをしていました。 麦畑と牧場とは大きな森に囲まれ、その真ん中が深い水溜りになっています。全く、こういう田舎を散歩するのは愉快な事でした....
」より 著者:犬田卯
ばったところはいつも使用されず、事務室に隣る十二畳の一部屋が会場になるのである。真ん中に切った炉にはすで瀬戸ひきの鉄瓶がかけられ、いい加減|温っている。無論、中....
妖怪談」より 著者:井上円了
の身体へとのぼってきて、ついには頭の頂上へのぼりました。そうすると、狐はこの頭の真ん中へ穴をあけました。その穴から狐どもが入り込みまして、おいおいと腹の方へと下....
涸沢の岩小屋のある夜のこと」より 著者:大島亮吉
る山を、親切な大きな風よけぐらいにしか、親しくおもえてならなかった。そうしてその真ん中の小さな岩小屋は自分たちのような山の赤ん坊の寝る揺籃みたいにおもえてしよう....