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真名
「真名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
真名の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
目の下一尺の鮮紅、反を打って飜然と乗る。 とろんこの目には似ず、キラリと出刃を
真名箸の構に取って、 「刺身かい。」 「そうね、」 とお蔦は、半纏の袖を合わせ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
に和歌なぞを大きく、しかもいろいろに書いて遊んだ。あるものは仮名文字、あるものは
真名文字というふうに。それを三郎にも益穂にも分けると、二人は大よろこびで持ち帰っ....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
てまず女神が、いちばん先に、命の十拳の剣をお取りになって、それを三つに折って、天
真名井という井戸で洗って、がりがりとおかみになり、ふっと霧をお吹きになりますと、....
「『新訳源氏物語』初版の序」より 著者:上田敏
それにつけても、むらむらと起るのは好奇心である。あのたおやかな古文の妙、たとえば
真名盤の香を※瑰の芳烈なる薫か、ヘリオトロウプの艶に仇めいた移香かと想像してみる....
「水の女」より 著者:折口信夫
考えなくてはならぬ。 みぬまの三女神が、あったらしいことだ。 丹後の比沼山の
真名井に現れた女神は、とようかのめの一面である。 出雲の古文献に出たみぬまの若....
「魔都」より 著者:久生十蘭
ってみたところでたいして益もないことだから、これはいずれこの小説中に登場して来る
真名古明警部に解決して貰うことにして、引続きこの場の叙述をすすめると、それから約....
「皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
げると奥白根の雪に輝くドームが正面に聳え、左に錫と笠の二山、右に山王帽子、太郎、
真名子、男体の諸山が控え、笠と三ヶ峰との間には燧岳の双尖が天を劃している。果して....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
年(一二〇五)三月二十七日、とにかく、春日殿で竟宴の儀が取り行われた。そのときは
真名序つまり漢文序だけついていて、二十九日に良経の仮名序の草案ができ上った。しか....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
っては、なん人の箸であったかということも不明になりましたが、それでも杉の木の名は
真名橋杉、まなばし 九州には、またこんな昔話のような伝説が残っております。昔肥....