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「真善美〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

真善美の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
善の研究」より 著者:西田幾多郎
在を知るというのは、自己の外の物を知るのではない、自己自身を知るのである。実在の真善美は直に自己の真善美でなければならぬ。然らば何故にこの世の中に偽醜悪があるか....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
意味の普遍に於ける証価を言う。あらゆる人間文化の意義は、宇宙に於ける意味に於て、真善美の普遍価値を発見することに外ならない。されば道徳と言い、宗教と言い、学術と....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
論社 懺悔道としての哲学 田辺元 岩波書店 気胸と成形 宮本忍真善美社 (ゴム弾性) 久保亮五 ....
桐生通信」より 著者:坂口安吾
だ。そして、あるいは美というものの限界もそのへんにあるのではないかと私は思った。真善美の三位一体を人間そのものに求めると、白痴にでも突き当る以外に手がなさそうだ....
スポーツ・文学・政治」より 著者:坂口安吾
以下だと軽蔑なんかしなかった。 この間も気狂病院に入っているとき考えたのだが、真善美なんてもっと人間が進歩すると区別がなくなるだろうが、そのとき、今あるもので....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
。人間誰しも異性の長所というものは、本能的な理想として所有するものでもありそれが真善美の秘密の支えでもあるのだから、異性に扮し表するところの女らしさ、男らしさは....
墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
大切にかけて来たのだった。 自殺することは、いまの自分の生活にとっては、いわば真善美の要求で、虚偽だらけの自分の半生の最後に、ただ一度だけ真実な行動をして死に....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
真をもって理想とし、情は美をもって理想とし、意は善をもって理想としている。しかし真善美の理想は終極するところ一つの理想すなわち人生終極の理想で Sollen の....
『劉生画集及芸術観』について」より 著者:和辻哲郎
しての画家、道義的価値に無関心な官能の使徒としての画家を見ずして、人類への奉仕・真善美の樹立を人間最高の目的とする人類の使徒としての画家を見る。もとより画家であ....
霊的本能主義」より 著者:和辻哲郎
き家庭には愛が充つ。愛の充つ所にはすべての徳がある。宇宙の第一者に意識してさらに真善美に突進するの勇を振るい起こす。この境地は現世の理想郷である。ディッキンスの....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
扉あるいは門の内には七宝自然の宝堂、玉殿あり、其殿に在する方々は神か菩薩のごとき真善美を備え給うなり。かかる美しき門に入るは実に無上の幸いと喜びの基を成すの始め....
良寛様の書」より 著者:北大路魯山人
その良能の程度はいい尽されない恨みがある。それでも強いて一言でいって見るならば、真善美が兼ね具わっているというの他はない。かようの良能の書が生れ出たゆえんのもの....