真如の月[語句情報] »
真如の月
「真如の月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
真如の月の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
は生滅滅已、入相は寂滅為楽と響くなり。聞いて驚く人もなし。われも後生の雲はれて、
真如の月を眺めあかさん」 とありますが、「初夜の鐘は諸行無常、入相の鐘は寂滅為....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
声はいさゝか震えて響きはじめた。余は瞑目して耳をすます。「大隅山の狩くらにィ――
真如の月の――」弾手は蕭々と歌いすゝむ。「何を怒るや怒り猪の――俄に激する数千|....
「からすうりの花と蛾」より 著者:寺田寅彦
て呼ばれる盲目なるファナチシズムのあらしは収まってほんとうに科学的なユートピアの
真如の月をながめる宵が来るかもしれない。 ソロモンの栄華も一輪の百合の花に及ば....
「烏瓜の花と蛾」より 著者:寺田寅彦
名によって呼ばれる盲目なるファナチシズムの嵐は収まって本当に科学的なユートピアの
真如の月を眺める宵が来るかもしれない。 ソロモンの栄華も一輪の百合の花に及ばな....
「京鹿子娘道成寺」より 著者:酒井嘉七
、こうしたことがあったのでございます。それは、鐘に恨み――の文句の終りに ※|
真如の月を眺め明かさん と、いう歌詞がございますが、ここで、白拍子が冠っている....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
それにちがいない。やっとそういう考え方に思い至って一瞬、怨めしさは影を秘め、心に
真如の月澄まんとしたが、 「……だが……だが……」 もったいないが澄みかけた天....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
のじゃげな。 容子で悟った遊女も目が高かった。男は煩悩の雲晴れて、はじめて拝む
真如の月かい。生命の親なり智識なり、とそのまま頂かしった、鏡がそれじゃ。はて総つ....