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「真屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

真屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浅草公園」より 著者:芥川竜之介
口の中を検べている。互に何か話し合いながら。 68 写真屋の飾り窓。男女《なんにょ》の写真が何枚もそれぞれ額縁《がくぶち》にはいって懸....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
判断に苦しんだ。 「おい、松。ここでいつまで悩んでいても仕方がねえ、ともかくも写真屋へ帰ろう」 江戸屋を出て、本宿へさしかかると、半七は往来のまんなかで二匹の....
わが町」より 著者:織田作之助
った。 が、剃刀屋の向いには、相変らず鉄冷鉱泉屋があった。 剃刀屋の隣りに写真屋があった。 写真屋の隣りに牛肉店があった。 名も昔通りのいろは牛肉店で、....
火星兵団」より 著者:海野十三
くに違いない写真だった。 その写真は、一年前、成田町でとったものだ。その時、写真屋さんの店へ上ったのは、千二ただ一人ではなかった。新田先生も、一しょだった。つ....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
なか味のあるものです。私は便利の上から、写真の乾板の古いものを常に使用します。写真屋とか製版所へ行けば、いくらでも古いものを売ってくれます。 ガラス切り これも....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
々味のあるものです。私は便利の上から、写真の乾板の古いものを、常に使用します。写真屋とか製版所へ行けば、いくらでも古いものを売ってくれます。 又特に波打てる泡....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
候」と記されていた。 ある夜の八時ごろ、病院から抜け出した二人は、千日前の安写真屋で記念の肖像を撮って、南海線を南へ南へと散歩した。R子は、さあここがよろしい....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
町の屋敷を離れた、家並になる。まだ、ほんの新開地で。 そこいらに、小川という写真屋の西洋館が一つ目立った。隣地の町角に、平屋|建の小料理屋の、夏は氷店になりそ....
寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
来を、もう一つ通り越したのでヘヾライだという訳だそうです。このヘヾライさんは、写真屋を始めてなかなか繁昌しました。写真師ではこの人の他に、北庭筑波、その弟子に花....
歯車」より 著者:芥川竜之介
を眺めていた。彼等はいずれも快活だった。のみならず殆どしゃべり続けだった。 「写真屋さん、ラヴ・シインって何?」 やはり遠足について来たらしい、僕の前にいた「....
役者の一生」より 著者:折口信夫
―伊井蓉峰の父親の北庭筑波の門に入って写真を習い、新富町に塙芳野という表徳で、写真屋を営んでいた。そういう関係で源之助は写真のぽうずを自分で、取ることが得意だっ....
夫人利生記」より 著者:泉鏡花
早く目に着いた。円髷にこそ結ったが、羽織も着ないで、女の児らしい嬰児を抱いて、写真屋の椅子にかけた像は、寸分の違いもない。 こうした写真は、公開したもおなじで....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
深い印象を残した。 たしか明治二十四年頃であった、二葉亭は四谷の津の守の女の写真屋の二階に下宿した事があった。写真屋というと気が利いているが、宿場|外れの商人....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
黒面に出入した。役所に遠いのを仮托に、猿楽町の親の家を離れて四谷の津の守の女の写真屋の二階に下宿した事もあった。神田の皆川町の桶屋の二階に同居した事もあった。奇....
雷門以北」より 著者:久保田万太郎
んなことはどうでもいい、それよりそこの「万梅」の時分、いまの木村屋のところが「写真屋」だったのである。東京名所だの役者の写真だのをうる店だったのである。――いか....