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真庭
「真庭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
真庭の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
婦を見に左衛門町の家の格子戸をくぐったこともある。そこには樋口十郎左衛門のような
真庭流の剣客ですらしばらく居候として来て、世が世ならと嘆き顔に身を寄せていたとい....
「平馬と鶯」より 著者:林不忘
があって、この仕合を目あてに猛烈な稽古を励《はげ》んでいるかと思うと、下妻には、
真庭念流《まにわねんりゅう》の先生がいて、これも筑波の奉納仕合を目前に、それぞれ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て読むと、 「秩父の逸見先生の御門弟中で御奉納になったのでございますが、当国では
真庭の樋口先生、隣国では秩父小沢口の逸見先生、ここらあたりは、剣道の竜虎でござい....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
た」 こう云って、源左が殿様に吹聴したから、殿様は大そう喜び、当藩の剣術師範、
真庭念流の使い手、石川淳八郎をよんで、 「チョーセイ、チョーセイの手のうちを験し....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
それから我にかえった。 彼はさッそくミコサマを城へつれて行って殿様に披露した。
真庭念流の石川淳八郎が立合ってみると、とても、とても、問題にならない。もともと、....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
るのは、この味が忘れられないせいだ。 町の者では米屋のアンニャが、米屋ながらも
真庭念流の使い手で、石川淳八郎の代稽古、若ザムライに稽古をつけてやるという達人だ....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
がいの男の子はこれを愛読する一期間をへて成人したものである。 私はそのなかで、
真庭念流という独特の剣法を使う樋口十郎左衛門になんとなく郷愁に似たような愛着を感....
「酒渇記」より 著者:佐藤垢石
続くあの広い牧場で淡紅の馬つつじを眺め、帰り路は湯の沢の渓を下山した。塚原卜伝と
真庭念流の小天狗と木剣を交えた三夜沢の赤城神社を参拝してから、関東の大侠大前田英....
「水と骨」より 著者:佐藤垢石
遠い雪の山から流れてくる川で漁れたものは格別である。殊に利根川の薄根口から上流、
真庭、月夜野、上牧にかけての鰍は肉に脂が乗った具合がとろりとして、舌の先で溶けて....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
いう品に今も需用が絶えないのを面白く思いました。足守町近くの竹細工「まふご」や、
真庭郡|中和の背中当「胴丸」の如き極めて立派なのがあります。 庫造の家並で美し....