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「真弓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

真弓の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
気が急《せ》くので、お光は夜業《よなべ》で裁縫に取りかかった。 ――心弱しや白真弓《しらまゆみ》、ゆん手にあるは我が子ぞと、思い切りつつ親心の、闇打ちにうつつ....
明暗」より 著者:夏目漱石
嫁に行った次女は、式が済むとすぐ連れられて福岡へ立ってしまった。その福岡は長男の真弓《まゆみ》が今年から籍を置いた大学の所在地でもあった。 この二人の従妹《い....
国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
はすこし妙な男ではあるが、そんな勇敢な仕事の出来るほどの人物じゃない。うちの娘の真弓のお守をしている位が精一杯じゃて」 松ヶ谷学士は、複雑な感情をジッと堪えて....
空中墳墓」より 著者:海野十三
にこんな人物を見かけなかったかと聞いたが、妻は知らぬと答えた。お手伝いさんや娘の真弓子も知らぬと言った。松井田を見るのは相良自身だけらしい。 昨夜は寝室のカー....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
なにしろ、この騒動の中ですからナ」 「手紙も、来てないかしら」 「手紙といえば、真弓が、なにかビール樽から、ことづかったようでしたが……」 「そうか。真弓を呼べ....
大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
しろにして一人でてくてく歩き出しました。途中で夕焼けになり、南のほうに並んでいる真弓《まゆみ》の丘などが非常に綺麗に見えました。それから僕はせっかくその前まで来....
丹下左膳」より 著者:林不忘
々《きょきょじつじつ》……と、大きく読める。 下に、小さく、いずれをまことと白真弓……とあるんです。 あの丹下左膳が、チョビ安にこの壺を持たして、ここ作爺さ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
く、何物も一切なかった筈である。 中の物をとりだした。字が書いてある。 「蛭川真弓 享年四十八歳」 位牌ではないか。蛭川真弓とは父の名だ。享年四十八。父の現....
番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
いた。老女は播磨の伯母で、小石川に千二百石取の屋敷を構えている渋川|伊織助の母の真弓であった。播磨は元服すると同時に父をうしない、つづいて母にも別れたので、彼の....
殺人迷路」より 著者:佐左木俊郎
と同一人だ。 「これだっ! これ、これは何という女優かね?」 「三映キネマの如月真弓という女優だよ。今、やっと売り出しかかっている女優なんだ。そら、いつか、君と....
殺人迷路」より 著者:甲賀三郎
親友? 仇敵? 疑問の洋装の女が、三映キネマの如月真弓! 寺尾に示されたスチールで、それを発見した津村は唸った。 雑誌記者津村....
俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
ように引き締まってくる、去来はそこの趣に深く深く案じ入って、いでさらば我は白木の真弓に弦を張って今までのだらけ切った心を取り直し、久しく打ち捨てていた武士の心を....