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「真犯人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

真犯人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
世相」より 著者:織田作之助
い。兇器も出て来ないし、陳述そのものがアリバイになっているくらいである。警察では真犯人は別にいると睨む。果して犯人は捕まる。バタ屋がいつわって自首したのは、自分....
省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
大江山警部は、この執念ぶかい犯人のトリックに、唯々呆れるばかりだった。 「すると真犯人は玩具ピストルに、この弾丸を籠めたのを持っているんですな。笹木君は犯人では....
ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
のは、丘田医師だったのかい」 「もうすこしすれば、誰が犯人か、自然に解る筈だよ」真犯人のことを知ったのは、それから三日のちのことだった。ゴールデン・バットのチェ....
柿色の紙風船」より 著者:海野十三
すっかり忘れてしまっていた。病院の方でも、もう出ないものと諦めていた。警察では、真犯人の私のことを、あろうことかあるまいことか、常習万引罪で刑務所に封鎖してしま....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
りなんか、何といって彼が説明するだろうかなア。はッはッはッ」 外国の名探偵が、真犯人を探し出すために、嫌疑者を一室にあつめてトランプ競技をさせ、その勝負の模様....
三人の双生児」より 著者:海野十三
殺したのは、誰だ?」と。 もう妾は静枝を疑う気はしなかった。誰か外に真一殺しの真犯人がいなければならぬ。そういえば、あの日気がついたことだが、確かに閉めさせて....
金属人間」より 著者:海野十三
な顔をしていないのですが……」 と検事はちょっと皮肉めいたことばをもらし、 「真犯人をつきとめるためには、ぜひとも、あなたのお力ぞえを得なくてはならないと思い....
地獄の使者」より 著者:海野十三
。長谷戸検事は、予ねて待っていた筋にぶっつかったような気がした。彼は土居三津子を真犯人と決定することについてどうも乗気でないのであった。その理由は判然《はっきり....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
て、今度は現実にお千殺しの顛末を考え直すのであった。――果して半次がお千を殺した真犯人であろうか! 敷島の吸殻といい、煙草入れといい、それからまたあの前日の会....
石塀幽霊」より 著者:大阪圭吉
人が、例の庭下駄で踏みつけているんです。だから、ね、君。あの庭下駄の跡は、二人の真犯人が犯行の際につけたものではなくて、あれは、犯行の後から、故意に、あの双生児....
キド効果」より 著者:海野十三
って処刑するのでは、一味への威厳上どうしても好ましからぬことであった。どうしても真犯人を見出して処刑し、永年の癌であった彼等一味の、のさばり加減を撓める必要があ....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
犯人を必罰する方法がなかったからであり、十人のうちに、ひょっとしたら、その一人の真犯人がいないとも限らないからであった。このようにして、エリザベスは傷一つ負うこ....
青い風呂敷包」より 著者:大倉燁子
信じていますから――」 「美佐子の証言から、彼女の犯行だと決定しても?」 「必ず真犯人を挙げて、その証言を覆えして見せます」 杉村は微笑して、 「じゃ美佐子を....
鳩つかひ」より 著者:大倉燁子
には違いないが、あの時窓からすうっと出た白い手は無論この男のものではない、すると真犯人はこの二人の他にあるのだ。 「権、この野郎は親方か?」と死体を指して赤星が....
深夜の客」より 著者:大倉燁子
彼女が世間へ対して、どんなにか肩身狭く暮らす事だろう、と思うと堪まらない。どうぞ真犯人を見出して、娘のために父が無罪であったことの証明を立てて頂きたい、という譲....