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真田幸村
「真田幸村〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
真田幸村の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
わにしておきゃ、雑兵《ぞうひょう》ばらの二、三百は物の数じゃねえんだから、さすが
真田幸村《さなだゆきむら》の息がかかった連中だけあって、しゃれたまねしたものだが....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
。 それから一月ばかりたったある日のことである。 「工夫に富める」上田の城主、
真田幸村は三好清海入道はじめ、三好伊三、穴山、望月、海野、筧等六人の荒子姓を従え....
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
来る東軍を要撃することを提議した。前隊は基次、薄田兼相、兵数凡そ六千四百。後隊は
真田幸村、毛利勝永兵一万二千。五月|朔日、前隊は出でて平野に舎営した。 五日夜....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
真田幸村の名前は、色々説あり、兄の信幸は「我弟実名は武田信玄の舎弟|典厩と同じ名....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
りさんは、養成所の試験問題に無かったから、知らん、と答えるだろう。安居の天神は、
真田幸村の討死した所だが、そんな碑を建てる話も聞かない。 私は天守を立てるなら....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
秋谷村には甘え柿と、苦虫あるを知んねえか、とわざと臆病に見せかけて、宵に遁げたは
真田幸村、やがてもり返して盗賊の巣を乗取る了簡。 いつものように黄昏の軒をうろ....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
とものありげにちょっと顔を見る。 初阪は鳥打の庇に手を当て、 「分りましたよ。
真田幸村に対しても、決して粗略には存じません。萌黄色の海のような、音に聞いた淀川....
「赤い牛」より 著者:田中貢太郎
長野県の上田市にある上田城は、名将
真田幸村の居城として知られているが、その上田城の濠の水を明治初年になって、替え乾....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
響く。まァ安心して聴くが好い」 真堀洞斎は実に大阪落城者の一人で有った。しかも
真田幸村の部下で、堀江錦之丞と云い、幸村の子|大助と同年の若武者。但し大阪城内に....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
を向いて、合掌した。 空には、北斗七星が銀色に、またたいている。 昔、名将|
真田幸村《さなだゆきむら》は、「北斗七星に向って戦う者は敗れ、七星を背にして戦う....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
を組織しているらしかった。もとよりそれは、公然とではないが。 「後藤又兵衛様や、
真田幸村様や、明石掃部様や――また長曾我部盛親様などへも、秀頼公から、そっと、生....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
が、後藤又兵衛に捨て扶持をやっていることは天下の周知である。九度山に引籠っている
真田幸村へ、年ごとに、大坂城からどれほどな金銀が仕送りされているかくらいなことは....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
村の心がけよな」 すぐ佐渡は、そこへ思い当ったのである。九度山の伝心月叟事――
真田幸村こそは油断のならぬ漢である。あれをこそ、まことの曲者とはいうべきだろう。....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
に与えていた。いわゆるこうと思う人間には、平常に息をかけておくのである。九度山の
真田幸村などは、その尤なるものであろう。幸村へは平時においても、大坂城の秀頼から....