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「真知〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

真知の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
いわけにいかなくなる。互いの事情を斟酌する必要がそこから起こって来る。それには「真知」をもってせねばならない。そもそも外国人は何のために日本へ来るのであるか。ほ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
急務を説き、あるいは民権の思想を鼓吹し、あるいは国会開設の必要を唱うるに至った。真知なしには権利の説の是非も定めがたく、海の東西にある諸理想の区別をも見きわめが....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
的な題材へと取材の輪をひろげて来た野上彌生子は、一九二八年(昭和三年)から長篇「真知子」を発表しはじめた。 東京の上流とも云うような生活環境に育っている真知子....
「道標」を書き終えて」より 著者:宮本百合子
分があった。片岡鉄兵の「愛情の問題」における誤りはただされていず、野上彌生子の「真知子」の中のマルクシスト学生の婦人への態度は、あれがよくない面での代表者である....
婦人作家」より 著者:宮本百合子
の人々の行動の圏外にあった野上彌生子。プロレタリア文学運動の時代、「若い息子」「真知子」をかき、労働者階級の歴史的役割については認識しながら、当時の運動について....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
でも微風よりつよいと閉口です。 きょうはこれから『文芸』のつづきをかきます。「真知子」に扱われている世界にふれてかきます。鉄兵の「愛情の問題」にある誤りが「真....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
を昔から知っている人、新潮の「文芸日記」つけはじめたときから私のかいたものや、写真知っている人は、まさか一定の必要から興味もなく書いたものをひっくりかえしたり、....
哲学入門」より 著者:三木清
て、生成消滅の世界に執着する人間の自然知から永遠な存在即ちイデアの世界についての真知へ高められる。そこには「魂の翼の運動」がなければならず、「魂の転向」がなけれ....
学生と生活」より 著者:倉田百三
口一葉 にごりえ、たけくらべ 有島武郎 宣言 島崎藤村 春、藤村詩集 野上弥生子真知子 谷崎潤一郎 春琴抄 倉田百三 愛と認識との出発、父の心配....
南国太平記」より 著者:直木三十五
。二人を較べる時に、自《おのずか》ら、会《え》するところがあろう。身に邪心なく、真知の働く時は、思わざるに、勝ち、然らざる時には、量らざるに破れる。一心、生死を....