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真純
「真純〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
真純の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
とか、妄想とか、空想とか、又は智慧分別とかいう雑念の一切合財から綺麗に離れた、純
真純一な空っぽの頭になった時に感ずるもので、その第一例としては、和漢の高僧、名知....
「能とは何か」より 著者:夢野久作
一句一節、鼓の手の一粒に到るまでも、古名人が代を重ねて洗練して来た芸術的良心の純
真純美さが籠もって来る。 かくして能の表現は次第次第に写実を脱却して象徴? へ....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
るに足りませぬ。研究する事すら馬鹿馬鹿しい位であります。 妻は常に夫に対して純
真純美な鼻の表現を見せていなければならぬと同時に、夫は常に妻に対して公明正大な鼻....
「一世お鯉」より 著者:長谷川時雨
そのものでなくてはならない。が、悲しいことに、いたずらに費消された彼女の情熱は、
真純さを失って、彼女の外見のかたちよりは若さを消耗している。 彼女が子供好きで....
「芳川鎌子」より 著者:長谷川時雨
から来た悲しい錯誤であると言わなければならない。また倉持にしても、それほどまでの
真純な愛を持ちながら、どうして夫人を説得するだけの勇気と意志がなかったのであろう....
「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」より 著者:癋見鈍太郎
限られているだけに、吾々の日常生活や戦争なぞよりもはるかに高潮した肉体と精神の純
真純美さを、あらゆる刹那に発揮し得るように出来ている。換言すれば、生活の極致のノ....