真義[語句情報] » 真義

「真義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

真義の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
にして和歌の優美幽玄も誹諧の滑稽諧謔も一つの真実の中に合流してそこに始めて誹諧の真義が明らかにされたのではないかと思われる。 芭蕉がいかにしてここに到着したか....
木犀の香」より 著者:薄田泣菫
乎爾 といふ語句の解釈について老師の意見を仰いだものだ。この語こそは、山谷がその真義に徹しようとして、工夫に工夫を重ねたが、どこかにまだはつきりしないところがあ....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
の放棄は、非常な重大事である。願くばもっと明確な証左を御願いしたい。』 宗教の真義――友よ、汝の熱心な疑惑は、われ等にとりて、この上もなき福音である。単なるド....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
しある職務にあるものは、それ以上の事をなす心得を常に持ちたい。 報酬以上の務めの真義 各自の職務には分限《ぶんげん》があって、その範囲《はんい》を脱《だっ》す....
美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
なるとまず東大寺三月堂の乾漆の巨像|不空羂索観音があり、雄偉深遠で、しかも写実の真義を極めている。写実はすべての天平仏の美の根源であって、その自然から汲み取るこ....
あのころ」より 著者:上村松園
校へゆくのがたのしみになってしまいました。 そのとき教えていただいた先生が中島真義という方ですが、最近八十五歳で歿くなられるまで、ちょいちょい私の家へ遊びに来....
文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
い。 点竄術といえば和算上では極めて重要なものであるが、その起原についてもその真義についても実ははなはだ不明である。しかし大体において記号を使用し筆算式に代数....
想い出」より 著者:上村松園
の方から絵を習いました。これが私の絵の習い始めで、その時開智校で教えて戴いた中島真義先生が、私の描きます絵をいつも褒めて下さりまして、ある時京都中の小学校の連合....
霊的本能主義」より 著者:和辻哲郎
に帰る。本体に帰りたる人は自己の心霊を見神を見、向上の奮闘に思い至る。かの芸術が真義愛荘の高き理想を対象として「人生」を表現するはこれがためである。吾人はこの真....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
響はなかったときであります。そういう未開の仏教時代の日本で、単的明確に大乗仏教の真義を把握された太子さまは、天才と申上げていいか、直覚力の鋭いお方と申上げていい....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
」と示したのである。これ真に達見ではないか。全体主義社会統制の重要道徳たる服従の真義を捉えたのである。しかし軍隊は依然として旧態を脱し切れないで今日に及んでいる....