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真裏
「真裏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
真裏の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
う》でごぜえましょうよ」 「住いはいずこじゃ」 「根津権現《ねずごんげん》の丁度
真裏でごぜえますがね」 きくや同時でした。 「馬鹿者共めがッ」 言いざま、前....
「千早館の迷路」より 著者:海野十三
目をしていた洋杖が元の形に返って握られていた。 二人は大まわりをして、千早館の
真裏に当る山側から塀を越えて構内へ入った。それから壁伝いに玄関の正面に廻った。玄....
「青春」より 著者:宮本百合子
とだろう。 心のときめくかくれ場所はもう一ところあった。それは本校のその建物の
真裏で、となりの聖堂の土塀に近いところに、一つづきの小高い樫の茂った丘があった。....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
か空虚な冷めたさをむしろ不快に思ったばかりで、一向に記憶に残らぬ。 車折神社の
真裏に嵐山劇場という名前だけは確かなものだが、ひどくうらぶれた小屋があった。劇場....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
にくるの」 「マーケットで、自然、知りあったのです。ぼくのアパートはマーケットの
真裏ですから」 「日本も変ったもんだね」 「ハア」 長平の無量の感慨は放二には....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
かし法水は、それに妖魔のような気息を吹き込んでいった。 「この一団の符号が、この
真裏に当る、防堤の上に記されてあったのですが、一見したところでは、なんのことはな....