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「真言秘密〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

真言秘密の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
えほど、その姉君が重い病気になったといったろう」 「そうなんです、そうなんです。真言秘密の祈祷を受けに、弟上人のからだの暇を見てはこっそり通ったのが、とんでもな....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
ょうじゃ)、阿部晴明(あべのせいめい)、弘法大師等ノ密教、陰陽術ノ流ヲ伝ウル者、真言秘密ノ行者、修験者、祈祷師、代人、巫女、ソノ他、何々教、何々様ト称スル神仏類....
からすうりの花と蛾」より 著者:寺田寅彦
れわれ人間の浅はかな知恵などでは到底いつまでたってもきわめ尽くせないほど不思議な真言秘密の小宇宙なのである。それが、どうしてこうも情けない、紙細工のようなものに....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
るさしえの常識では全く歯が立たない。何を書いてあるものか知ら、これぞ世間に言う「真言秘密の法」を書いた本に違いない、ということを、その時にお銀様が感じました。 ....
源氏物語」より 著者:紫式部
と少し恨めしい」 と仰せられた。 「もったいない。私は仏様がお禁じになりました真言秘密の法も陛下には御伝授申し上げました。私個人のことで申し上げにくいことが何....
烏瓜の花と蛾」より 著者:寺田寅彦
てない。吾々人間の浅墓な智慧などでは到底いつまでたっても究め尽せないほど不思議な真言秘密の小宇宙なのである。それが、どうしてこうも情ない、紙細工のようなものにし....
屋根裏の犯人」より 著者:坂口安吾
から身の血を吐いて絶命いたす定めでござる。さればバンリバリバリと珠数もみくだき、真言秘密のダラニを声高に唱え、身の毛を逆立てて祈るときには、祈りのかなわぬという....
私本太平記」より 著者:吉川英治
勢いでまんえんの兆しをみせ出していた性慾往生を教義とする新興宗教の立川流とよぶ、真言秘密道場なども流行っていた。 おそらく、義貞の姿は。 そんな庶民の目から....
べんがら炬燵」より 著者:吉川英治
きとうなった。何でござる、十郎左殿の手功ばなしに絡む事とは」 「知らん、知らん、真言秘密と申すなり」 「ははは。見ろ、十郎左が、あの困ったらしい顔を」 そんな....