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真諦
「真諦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
真諦の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
の因果を弁証し、六道の流転、輪廻転生の理を明らめて、一念|弥陀仏、即滅無量罪障の
真諦を授け、終つて一句の偈を連らぬ。
一念称名声 功徳万世伝 青黛山寺鐘 迎....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
しかしこれを正しい鼻の表現法から見れば、極めて浅薄な皮相的な研究法で、鼻の表現の
真諦に入る階梯とはならないのであります。却って一つの大きな邪道と見るべきものであ....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
と、すでに前条に述べたような「人生の記録と予言」という意味での芸術としての文学の
真諦に触れるものは、むしろ前者よりも後者のほうに多いということになりはしないかと....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
ようにかつぎ上げているかのエイゼンシュテインが、日本固有芸術の中にモンタージュの
真諦を発見して驚嘆すると同時に、日本の映画にはそれがないと言っているのは皮肉であ....
「涼味数題」より 著者:寺田寅彦
い所には自由の涼しさもあるはずはない。一日汗水たらして働いた後にのみ浴後の涼味の
真諦が味わわれ、義理人情で苦しんだ人にのみ自由の涼風が訪れるのである。 涼味の....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
にも問題だったのだ。不敏な吾々は今日に至ってもまだ紀平式ヘーゲル(?)歴史哲学の
真諦を理解出来ないのが遺憾だが、それはとにかくとして、三千年(?)の本当の歴史を....
「表現論随筆」より 著者:豊島与志雄
歩進んだ、本当の芸術的表現となるにちがいない。なぜなら、そういうところに、芸術の
真諦があるからである。....
「性格批判の問題」より 著者:豊島与志雄
辿る時には、その人物性格につき当る。この条理を明確に認識する作家は、芸術的構成の
真諦を解するものと云ってよいだろう。 * 其他、まだ云わねばならぬ....
「非情の愛」より 著者:豊島与志雄
ほどで、文字が彫りつけてあった。「随処作主、立処皆真」というその二句は、臨済録の
真諦をなすものであって、それがへんに秦の心にかかった。彼はそこに思念を向けて、そ....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
其病ヲ看ズ」とあり、一つには、「静ニ処シテ以テ動ヲ観ル」とある。前者は漢方医学の
真諦であり、後者は周自身の心境であろうか。 夫人の素英が茶菓を運んできたあと、....
「親鸞」より 著者:三木清
してもて風に乗ずるは仁王なり。しかればすなはち仁王法王たがひに顕はれて物を開し、
真諦俗諦はたがひによりて教をひろむ。」法王すなわち大法の王と仁王すなわち仁徳のあ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
おが玉の木、めどに削り花、かはな草で、四重大事、五切紙之上口伝、六重之口伝、七|
真諦之事、八|三鳥(呼子鳥・百千鳥・稲負鳥)之大事、九鳥之釈、十鳥之口伝、十一一....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
することは仏教での俗諦に当ります。そして最後に結婚すべきか否かの決心をすることが
真諦に当ります。俗諦は言葉を換えて言えば世間的の知識経験のことで、
真諦とは真理を....