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真贋
「真贋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
真贋の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
打ち仕立て、そしらぬ顔で納めましたるところ、かりにもご宝蔵を預かるお番士の目に、
真贋《しんがん》のわからぬ道理ござりませぬ。わけても中山さまは若手のお目きき、ひ....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
ファヤ等種々の宝石に変るそうである。この法で作った宝石をその道の目利きに見せたら
真贋の区別が出来なかったという。従来各種の鉱物または硝子などがラジウムのために変....
「贋物」より 著者:葛西善蔵
たこともなし、まして周文とか蕭伯とか直入とかいう名は聞くも初めての耕吉には、その
真贋のほどは想像にも及ばなかったが、しかし価額表と照し合せての惣治の見当には、た....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
らに実物上より臆説の上に組み立てられたる非再建論を唱道し、或いは文献的史料の価値
真贋を識別する事なく、これを誤解し、これを曲解して、しいて非再建説の傍証たらしめ....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
は、あの某々雑誌の喧々囂々はいったい何事であろう。あの無秩序な、無差別な、玉石も
真贋も混淆したあの評価は、あの妥協は、あの美に対する放恣な反逆は。 私がもし秦....