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「真鶴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

真鶴の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
断崖の錯覚」より 著者:黒木舜平
うにかすんで見えるのが房総の山々でございます。あれが伊豆山。あれが魚見崎。あれが真鶴崎。」 「あれはなんです。あのけむりの立っている島は。」私は海のまぶしい反射....
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
は土肥次郎實平の出た処というので土肥村と改まりまして、城堀村にある實平の城山は、真鶴港から上陸して、吉浜を四五丁まいると向うに見えます。吉浜から宮上村まで此の間....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
できない。またそれが一匹や二匹とまってみたからとて、驚くお角さんではありません。真鶴《まなづる》を通り越した時分に、またしても後ろから呼びかける声です。そうそう....
水鳥亭」より 著者:坂口安吾
すか」 亮作は沈黙する。 「太平洋の沿岸は敵の潜水艦でとりかこまれていますよ。真鶴では、大謀網に敵潜が突ッかけてしまいましたよ。ホラ貝をふくやら、大騒ぎしたそ....
西林図」より 著者:久生十蘭
、そこだけが夕陽で茜色に染まった乱杭石《らんぐいせき》のうえに、煤《すす》ぼけた真鶴《まなづる》が一羽、しょんぼりと尾羽《をば》を垂れて立っている。冬木は、 「....
想い出」より 著者:佐藤垢石
ている。東から吹く初夏の風を帆にふくらませて、沖合はるか西の灘へ辷って行く船は、真鶴港の石船であろうか。 翌日は、午後から小田原在足柄村多胡の釣り道具屋へ行っ....
鯛釣り素人咄」より 著者:佐藤垢石
釣り場は数が少ない。関東では東京湾口の鴨居、房総半島の船形、外房州勝浦沖、相模国真鶴港外の三ツ石付近、伊豆半島下田町沖合神子元島、横根島、石取島の地先、常陸国久....
水の遍路」より 著者:佐藤垢石
、滅亡したのと同じようになったのは悲しい。須雲川の山女魚は、いまなお健在である。真鶴、小田原、国府津、大磯、江の島などの海釣りは、まだ都会人を満足させるだけに発....
恐怖の季節」より 著者:三好十郎
再生して、はじめて冷たい事実以上にリアルな現実感が生れる。たとえば、志賀直哉は「真鶴」の中で、対象を見つめ抜いて、それを「自」か「他」かわからぬところまで追いつ....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
数日兵馬を休めている間に三百余騎にふえ、更に、三浦半島の味方と会するため、吉浜、真鶴、早川口と、あの道すじを小田原方面へ出動してきた。 その途中で、約十倍もの....