» 眠げ

「眠げ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

眠げの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
れだけを洩らすと私の眼から滝のように涙が流れ出た。 すると、彼女は――紅玉は、眠げにその眼をひらいたが、私の顔をじっと見て、そして異様に微笑した。それからまた....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
on Voyage 号は『三百|法《フラン》コルシカ島周遊』の粋士遊客を満載し、眠げなる波の夢を掻き乱しながら、シズシズと春の航海を続けてゆく。 するとここに....
新しきシベリアを横切る」より 著者:宮本百合子
ームへ入った。空の荷物運搬車が凍ったコンクリートの上にある。二人か三人の駅員が、眠げにカンテラをふって歩いて来た。 ――誰も出てない? ――出てない。 荷....
心の河」より 著者:宮本百合子
った。水蒸気がある故か、さやかな月のまわりには、大きな大きな金灰色の暈《かさ》が眠げに悠《ゆっ》たり懸っている。暈の端れに、よく光る星が一つ飾のようについていた....