» 眠り込

「眠り込〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

眠り込の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
稀代の怪事 そのままで何事もなかったなら、おそらくドレゴは昼前頃までぐっすりと眠り込んだことであろう。 ところがドレゴは思い懸けない出来事のため、それから一....
巴里祭」より 著者:岡本かの子
をしみ/″\と感じられるのだった。 眼を半眼、開いたまゝ鉛の板のように重苦しく眠り込んでいた新吉は伊太利の牧歌の声で目覚めた。朝の食事が出来たので、通い女中ロ....
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
二十四人目は辛うじてかすり傷を負わし、二十五人目はどうなったか、いつか鼾をかいて眠り込んでしまった。汗と脂がアバタの穴についたその寝顔は、いかにも醜悪であったか....
夫婦善哉」より 著者:織田作之助
もはじめはきらったが、体が二つに割れるような苦痛が注射で消えてとろとろと気持よく眠り込んでしまえる味を覚えると、痛みよりも先に「注射や、注射や」夜中でも構わず泣....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
た。よく蚕が脱皮する前後に眠るように、彼も眠を貪った。 彼の怖れたことは永遠に眠り込んでしまいはしないかということであった。どうやら自然界に住む生物のすべてが....
単独行」より 著者:加藤文太郎
たものだと思われる。でもすぐまた寒さのために目がさめた。このとき初めて、このまま眠り込んで凍死するようなことになっては大変だと思った。そこで早速荷物をまとめ三ッ....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
り前なのだと一時的な結論を下した。白米と魚のさしみを食べて私は旅の疲れにぐっすり眠り込んだ。 翌朝目をさました私はこれからどうしようとも思わず、姉と弟と村の子....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
吹かせて甚蔵の頭元《まくらもと》へ座を占めたが、甚蔵は家に帰り着いた安心の為好く眠り込んだ、婆は唯|茫乎《ぼんやり》して甚蔵の寝顔を見て居る、爾して犬は獰猛な質....
蟹工船」より 著者:小林多喜二
石の入った俵のように、なかなか起き上らなかった。一寸すると、漁夫達も一人、二人と眠り込んでしまった。――波が出てきた。船が揺れる度に、ローソクの灯が消えそうに細....
決闘」より 著者:神西清
紫に煙りわたる山々の単調さ――こうしたすべてが彼を憂欝にするのだった。それは彼を眠り込ませて、その間に彼の大事なものを盗んだように思われた。いったい自分は、非常....
墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
めもないことを思いうかべているうちに、そよそよした風に誘われていつかグッスリと、眠り込んでしまいました。 三 やっぱりくたびれ切っていたのでしょう....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
しまい、もはや身を護る要もなかったので、待合室の腰掛に長々と寝そべって、ぐっすり眠り込んでしまった。 彼は午《ひる》ごろ眼を覚ました。ロールヘンは二時か三時....
魔都」より 著者:久生十蘭
シーを降りると、また質屋の土蔵に取りついて部屋へ帰った。見ると幸い君はぐっすりと眠り込んでいる。……何しろこの道中を靴下一枚でやったんだから足の裏が痛んでやりき....
労働者農民の国家とブルジョア地主の国家」より 著者:宮本百合子
と云って虐殺した。大学は労働者の息子を入学させなかった。大衆を暗い陰気な讚美歌で眠り込ませる教会と、酒でもりつぶして階級的不満を忘れさせ、勤労大衆を肉体的にも精....
」より 著者:室生犀星
けてくれるなと言って、非常に疲れきって床の上にやすんだ。それきりかれはうとうとと眠り込んだかと思うと突然起きあがって、おあいの顔を凝乎とながめたり、ぼんやりした....