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眠性
「眠性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
眠性の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
混ぜて直腸注射をすると、爽快な朦朧睡眠を起すのだ。また、次の沃度フォルムには、嗜
眠性の中毒を起す場合がある。それから、抱水クロラールになると、他の薬物ではとうて....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
ご祈祷を上げてもらった。 清三はこのころから夜が眠られなくて困った。いよいよ不
眠性の容易ならざる病状が迫ってきたことを医師はようやく気がつき始めた。旅順の海戦....
「睡魔」より 著者:蘭郁二郎
を寄せた喜村は 「……どういうことをしてんだい」 「今のとこ、さっき君のいった嗜
眠性脳炎の問題をがんがんせめられてんだがね」 「ははあ、そういう研究所かい、あん....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
る。 「さあ桔梗様、両袖を、顔からお取りなさいまし」 命ずるような声である、催
眠性を持った声である。反抗することは出来ないだろう――そんなように思われる声であ....
「橋」より 著者:池谷信三郎
枚の新聞紙を刷りだす、アルバート会社製の高速度輪転機が、附近二十余軒の住民を、不
眠性神経衰弱に陥れながら、轟々と廻転をし続けていた。 油と紙と汗の臭いが、新大....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ですが、余り頭が苦しくて昏々《こんこん》と眠るからね、もしかしたらこの頃流行の嗜
眠性脳炎ではないかと思って、もしそういう疑いがあれば正気なうちにあなたに手紙を書....