眠食[語句情報] »
眠食
「眠食〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
眠食の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
士が毎《いつ》も同情せらるる予の微力を以て老いの既に至れるを知らず、ややもすれば
眠食を廃して苦心する研究に大|妨碍《ぼうがい》を加うる和歌山県の官公吏を戒飭《か....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
正に導くものは家風に在りと断言して可なり。幼少の時より不整頓不始末なる家風の中に
眠食し、厳父は唯厳なるのみにして能く人を叱咤《しった》しながら、其一身は則ち醜行....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
発見したという岩窟に居をかまえ、ニュージーランド川の森で猟をして食糧にあてれば、
眠食ともに不自由なく、気ままの生活ができる、というのである。失望湾は左門洞から約....
「中津留別の書」より 著者:福沢諭吉
中津留別《なかつりゅうべつ》の書 人は万物の霊なりとは、ただ耳目鼻口手足をそなえ言語・
眠食するをいうにあらず。その実は、天道にしたがって徳を脩め、人の人たる知識・聞見....
「学者安心論」より 著者:福沢諭吉
、別宅して相親しむべし。他人のみならず、親子兄弟といえども、二、三の夫婦が一家に
眠食して、よくその親愛をまっとうしたるの例は、世間にはなはだ稀なり。 今政府と....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
。すでに日本国の誰、英国の誰と、その姓名の肩書に国の名あればその国に住居し、起居
眠食、自由自在なるの権義あり。すでにその権義あればまたしたがってその職分なかるべ....
「慶応義塾新議」より 著者:福沢諭吉
き》のしを用ゆべからず。 一、このたび出張の講堂は、講書教授の場所のみにて、
眠食の部屋なし。遠国より来る人は、近所へ旅宿すべし。ずいぶん手軽に滞留すべき宿も....
「日本男子論」より 著者:福沢諭吉
わゆる疵《きず》持つ身にして、常に悠々として安心するを得ず。その家人と共に一家に
眠食して団欒たる最中にも、時として禁句に触れらるることあれば、その時の不愉快は譬....
「教育の事」より 著者:福沢諭吉
実効を奏すること極めて切実なるものなり。今この教師たる父母が、子供と共に一家内に
眠食して、果たして恥ずるものなきか。余輩これを保証すること能《あた》わず。前夜の....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
シアにはおよそ百五十前後の僧坊ありて所々に散在す。その坊内にはあまたの僧侶ありて
眠食す。外人の来たりて泊宿を請うものは、たれびとにてもこれを許す。あたかも客舎の....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
日、晴れ。船中の客は九分どおりシナ人、彼らは終日賭博をなす。 万里長途倦怠生、欲
眠食後酒三傾、風軽浪静船窓寂、只聴清人賭博声。 (万里をゆく長い旅路は倦怠を生じ....