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眷恋
「眷恋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
眷恋の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渋谷家の始祖」より 著者:宮本百合子
の、相異った愛を混同して、正隆の上に注ぎ掛けた。彼女は、良人に対するような愛慕と
眷恋《けんれん》と甘えとを、子供に対すべき母親の、大らかな愛護の中に混ぜ合わせて....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ずして学問既に成り、泰山主簿に任じて二年になるが、兄弟分たる汝と別るるに忍びず、
眷恋《けんれん》相伴うて今に至った。既に実情を知られた上は久しく駐《とど》まるべ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
波を長く曳いて行く。その快も、高時の語を、弾ませていた。 「高時は、堂上などに、
眷恋はせぬ。京にも負けぬ、鎌倉の京をここに築いて見しょう。あらゆる工芸の粋をあつ....