眼中に無い[語句情報] » 眼中に無い

「眼中に無い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

眼中に無いの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
私は懐疑派だ」より 著者:二葉亭四迷
自然、性格に重きを置いたんだが、今度の「平凡」と来ちゃ、人間そのものの性格なんざ眼中に無いんさ。丸ッきり無い訳ではないが、性格はまア第二義に落ちて、それ以外に睨....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
、何々にて候、などといかめしく言い、女ぎらいか未だに独身、酒は飲むが、女はてんで眼中に無い様子で、かつて一度も好色の素振りを見せた事は無く、たまに手下の者が里か....
南国太平記」より 著者:直木三十五
八方のことを考えて、その根本を、国力の充満と考えておられる。三百万両の金の如き、眼中に無いぞ。謂わんや、お由羅や、将曹の如き、蠅にも如《し》かぬ。その虫を相手に....
本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
警察も、殆どその用をなさなくなる。地方官は私慾をのみ考えて、人民の福利などは一向眼中に無い。この様な場合に虐げられた民衆は、郷里にいたたまらずして他国に流浪する....