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眼帯
「眼帯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
眼帯の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「苦悩の年鑑」より 著者:太宰治
六事件の反面に於いて、日本では、同じ頃に、オサダ事件というものがあった。オサダは
眼帯をして変装した。更衣の季節で、オサダは逃げながら袷《あわせ》をセルに着換えた....
「眼帯記」より 著者:北条民雄
私は洗眼をしてもらい、眼薬をさしてもらって外へ出た。出がけに医者は白いガーゼと
眼帯をくれた。私はその足ですぐ受付により、硼酸水と罨法《あんぽう》鍋とを交付して....
「世相」より 著者:織田作之助
ら、よした方がいいと思うな」 「いや、今度は大丈夫儲けてみせます」 と、横堀は
眼帯をかけながら、あれからいろいろ考えたが、たしかにあの博奕にはサクラがいて、サ....
「斜陽」より 著者:太宰治
も、お母さまは、マスクなんか、きっとおきらいよ」 お母さまは、マスクに限らず、
眼帯でも、眼鏡でも、お顔にそんなものを附ける事は大きらいだった筈である。 「ねえ....
「灯籠」より 著者:太宰治
めで人を好きになってしまうたちの女でございます。やはり私と同じように左の眼に白い
眼帯をかけ、不快げに眉をひそめて小さい辞書のペエジをあちこち繰ってしらべて居られ....
「原爆詩集」より 著者:峠三吉
あがって 花片を脱ぎ しべをむしり 猫族のおんなは ここでも夜のなりわいに入る)
眼帯をかけた列車を憩わせる駅の屋上で 移り気な電光ニュースは 今宵も盲目文字を綴....
「老狸伝」より 著者:佐藤垢石
毛色は夏冬によって、彩を異にし、冬毛は背中に白味が多く、腹の方は黒褐色を呈し、過
眼帯は黒い。爪は長く黄白色をなし、前肢の爪は殊に長大だ。 前段に申したように地....