眼張[語句情報] »
眼張
「眼張〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
眼張の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高野聖」より 著者:泉鏡花
(崖の水までちょいと。)
(若い坊様連れて川へ落っこちさっしゃるな、おらここに
眼張《がんば》って待っとるに、)と横様《よこざま》に縁にのさり。
(貴僧《あなた....
「空襲警報」より 著者:海野十三
ます。もちろん鎧戸の外には硝子戸を閉めていただきます。それから扉の隙間などには、
眼張をしていただきます。
眼張の材料が十分でございませんので、一つ皆さんで御相談の....
「古狢」より 著者:泉鏡花
羅は裂いて汽車の窓から――小鳥は――包み直して宿へ着いてから裏の川へ流した。が、
眼張魚は、蟇だと諺に言うから、血の頬白は、※になろうよ。――その男のだね、名刺に....
「琵琶伝」より 著者:泉鏡花
声にてお通を呵り、「夜|夜中あてこともねえ駄目なこッた、断念さっせい。三原伝内が
眼張ってれば、びくともさせるこっちゃあねえ。眼を眩まそうとってそりゃ駄目だ。何の....
「今戸心中」より 著者:広津柳浪
ろ》からぬ痘痕《いも》があッて、口つき鼻つきは尋常であるが、左の眼蓋《まぶた》に
眼張《めっぱ》のような疵《きず》があり、見たところの下品《やすい》小柄の男である....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
婦人たちは隈取りをした顔を扇にかくしていて、ただ白粉のついている額と、眼のふちに
眼張りをしているのだけが見えるのでした。 それらの人びとは少しの音もさせずに自....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
主は、しゃくった尖がり面をつんだして、 「お肴はなんにいたします。鰹《かつお》に
眼張《めばり》、白すに里芋、豆腐に生揚、蛸ぶつに鰊。……かじきの土手もございます....