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「眼白〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

眼白の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
、神社に詣るも家におるも感情に何の異《かわ》りなく、その上合祀で十社二十社まるで眼白鳥《めじろ》が籠中に押し合うごとく詰め込まれて境内も狭くなり、少し迂闊《うか....
禰宜様宮田」より 著者:宮本百合子
から帰って来ると、もう仲間共は木片を集めてボンボン焚火《たきび》をし、暖かそうに眼白押しをしている。 「爺さん、お待ちかねだぞ!」 かじかんだ指で茶釜をかける....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
まえに犇くことであろう! すると、来てる来てる! 恋人から妻から娘から老母から!眼白押しに立って、一枚々々熱心に自分への宛名を探す海獣たち――僕もこうしていまそ....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
小提灯 蜩や千賀の潮竈潮さして 宵闇や鹿に行き逢ふ奈良の町 初雁や襟かき合す五衣眼白籠抱いて裏山歩きけり 大寺の屋根に落ちたる一葉かな したゝかに雨だれ落つる芭....
丹下左膳」より 著者:林不忘
対馬守は、そういって、よりつきから架燈口《かとうぐち》をあけた。家臣たちは、眼白押しにならんで円座にかける。 三|畳台目《じょうだいめ》のせまい部屋に、柿....
自由人」より 著者:豊島与志雄
残る。執着が残る。 上海で懇意にしていた無国籍者のことを、俺は思い出す。紅毛碧眼白肌の中年者だったが、或る時、二人で飲んでいると、彼は突然声を挙げて泣きだした....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
のちょっとの間、サワサワと揺れたが、すぐに何事もなかったように静まり、その上を、眼白や頬白が、枝移りしようとして翔けり、その影を、刹那刹那映した。 戸板....
つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
しなが》の机と腰掛けが置いてあるのだが、引き上げられた三人は、掛ける気もせずに、眼白押しに壁ぎわに立った。机を隔てて白い袋がすわる。 鷹《たか》のような眼が壁....