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眼科
「眼科〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
眼科の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
す」 「ほほう、お脈方とのう。しかし、ご医師にもいろいろある。お外科、お口科、お
眼科。お婦人科。いずれのほうじゃ」 「いいえ、お鍼医《はりい》の吉田|法眼《ほう....
「失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
浅ましけれ。 ――されど、余には一つの計画あり、まず、その階梯を踏まんがため、
眼科出の杏丸に命じて、幹枝の左眼に義眼手術を施せり。しかして、その手術中彼を強要....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
たかも母親は、兄の英吉の事に就いて、牛込に行っている、かれこれ便宜だから、大学の
眼科で診断を受けさせる為に出向いた、今日がその帰途だと云う。 もとよりその女の....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
った通り、はたして梅毒患者であったかと思うと、僕は身の毛が逆立ったのである。井上
眼科病院で診察してもらったら、一、二箇月入院して見なければ、直るか直らないかを判....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
男女ノ警防団員ノ声ス、皇土ヲ護ル当代ノ人々ナリ、感涙ヲ禁ジ得ズ。 ◯今日慶大病院
眼科ノ桑原博士ノ診察ヲ受ケタリ Augiospasmus retinae なる由....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
いう侍で、六年以前から眼病にかかって、この頃ではほとんど盲目同様になった。江戸に
眼科の名医があるというのを聞いて、主君へも届け済みの上で、その療治のために江戸へ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
緋縅錣の方に向いている平面の弁に、一つの気泡があるのを発見したのです。ところで、
眼科に使うコクチウス検眼鏡の装置を御存じでしょうか。平面反射鏡の中央に微孔を穿っ....
「痴人の復讐」より 著者:小酒井不木
があるので、会員は一斉にその方をながめた。それは年に似合わず頭のつるりと禿げたC
眼科医で、彼は勢い自分の言葉を裏書するような話をしなければならなくなった。 で....
「祖母」より 著者:楠山正雄
がねをかけて、おばあさんと二人――まだ電車のない時分でしたから――合乗の人力で、
眼科の病院へ通いました。 「食べものに気をつけて上げて下さい。この子の眼は大たい....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
後には消え失せる代りに今度は頭痛を感じはじめる、――それはいつも同じことだった。
眼科の医者はこの錯覚(?)の為に度々僕に節煙を命じた。しかしこう云う歯車は僕の煙....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
れて、「あんな年寄でも手術が出来るものかしら」と相談されました。主人が早速大学の
眼科へ行って、河本氏に尋ねましたら、「健康なら手術は簡単だから」とのお話でしたの....
「猫と村正」より 著者:小酒井不木
た。すると後妻は右の眼がかすんでよく物が見えなくなったといい出しました。私は早速
眼科医に見て貰うようにすすめましたが、後妻は大の△△教信者でして、御祈りして貰え....
「自殺か他殺か」より 著者:小酒井不木
と、私は思わず尋ねました。 「これだよ」 こう言って俊夫君の示したものは、ある
眼科医の診察料の領収証でありました。私はそれが、いかなる意味をもつのか、さっぱり....
「按摩」より 著者:小酒井不木
うにもこうにも痛くて仕様がないので、ある小さな病院へとびこんだのです。 院長は
眼科医ではなかったですが、私が三百円ばかりはいって居る財布を投げ出して、(ほかに....
「色盲検査表の話」より 著者:石原忍
、私が大学院に在学いたしました時に、私は一人の全色盲の患者を検査して、その成績を
眼科学会雑誌に発表したことがありました。これはわが国における全色盲の最初の報告で....