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眼科医
「眼科医〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
眼科医の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
戦争の影響は岸本が泊っているような下宿にまで及んで、そこから陸軍病院へ通っていた
眼科医の客も去り、家庭教師の客も去り、終《しまい》には客は岸本一人になってしまっ....
「痴人の復讐」より 著者:小酒井不木
があるので、会員は一斉にその方をながめた。それは年に似合わず頭のつるりと禿げたC
眼科医で、彼は勢い自分の言葉を裏書するような話をしなければならなくなった。 で....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
自由を感ずるほどでもなかったが、今ふと池の畔を歩いていると、それがちょうどO――
眼科医院の裏手になっているのに気がついた。診察時は過ぎようとしていたが、院長が気....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
次いでその論文に連関した大学研究室のいろいろの出来事につながり、また一方ではある
眼科医へつながる。この
眼科医とその前日現に出会って用談をしているうちに邪魔がはい....
「質問へのお答え」より 著者:宮本百合子
文学』に「イポリット眼」という報告文学的小説がのっていました。これは、作者自身が
眼科医であるらしくて、しっくりと医学的追求とヒューマニティがむすびつき、戦争の残....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
る――下着三枚、つけ代えのぼたん五個、靴下留|巾一|吋半以内のもの一つ、眼鏡――
眼科医の診断書ならびに領事館の翻訳証明を要す――一個。女は、髪ピン十二本、靴下、....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
材を真似た塗料が被せてあった。鋲が、掃除婦の忠実を説明して、光っていた。窓では、
眼科医の色盲検査布のようにいろいろに見える、が、その実ただの緑いろの厚いカアテン....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
は風邪をおひきにならないように重ねてお願い申します。
松本夫人――松本清子、
眼科医。
一月十六日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
一月十....
「猫と村正」より 著者:小酒井不木
た。すると後妻は右の眼がかすんでよく物が見えなくなったといい出しました。私は早速
眼科医に見て貰うようにすすめましたが、後妻は大の△△教信者でして、御祈りして貰え....
「自殺か他殺か」より 著者:小酒井不木
と、私は思わず尋ねました。 「これだよ」 こう言って俊夫君の示したものは、ある
眼科医の診察料の領収証でありました。私はそれが、いかなる意味をもつのか、さっぱり....
「按摩」より 著者:小酒井不木
うにもこうにも痛くて仕様がないので、ある小さな病院へとびこんだのです。 院長は
眼科医ではなかったですが、私が三百円ばかりはいって居る財布を投げ出して、(ほかに....
「望郷」より 著者:服部之総
されてきた医師藤井家の三兄弟から熱心な共産党員や旭川民科会長がうまれ、その末弟の
眼科医善友氏の客となって私はこの初旅の北隅の一夜をおくったのであるが、一日一夜の....
「色盲検査表の話」より 著者:石原忍
てその六十部をもらい受け、更に三十部自弁して合せて九十部を世界各国の著名の大学や
眼科医へ寄贈したのであります。それが大正七年のことでした。 その後しばらくの間....