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眼肉
「眼肉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
眼肉の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「食魔」より 著者:岡本かの子
たかのよう、ぶよぶよ透けるが中にいささか青春の潤みに澱んでいる。それは和食の鯛の
眼肉の羮にでも当る料理なのであろうか。老人は恭しく一礼して数歩退いて控えた。いか....
「河明り」より 著者:岡本かの子
仰って下さいまし」 果物鉢は南洋風の焼物だし中には皮が濡色をしている南洋生の竜
眼肉が入っていた。 私はその鉢や竜
眼肉を見てふと気付いて、 「お店は南洋の方の....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
白を希覯の曖昧《あいまい》品に投じたのである。例せば支那から多量に年々輸入した竜
眼肉てふ果物は、温補壮陽の妙薬として常住坐臥食い通した貴族富人が多かった。しかる....
「九龍虫」より 著者:上村松園
明してくれた。 私は二、三十匹もらって桐の箱に入れて、医者の説明通り椎の実、龍
眼肉、栗、人参などを買って来てあたえてみた。 二週間ほどしてから覗いてみたら九....
「杜子春」より 著者:芥川竜之介
宗皇帝にも負けない位、贅沢な暮しをし始めました。蘭陵の酒を買わせるやら、桂州の竜
眼肉をとりよせるやら、日に四度色の変る牡丹を庭に植えさせるやら、白孔雀を何羽も放....
「梟啼く」より 著者:杉田久女
かわからなかった。 姉と私とは毎日草花をとって来ては信の前へさし、バナナや、竜
眼肉やスーヤー(果物)や、お菓子でも何でも皆信へおそなえした。 父も母も多く無....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
び肉スープは興奮性食物なり。病によりて斟酌《しんしゃく》すべし。 ○柿、銀杏、竜
眼肉、罌粟《けし》の如き菓物は収斂性食物にして便通を秘結せしむ。 ○杏、林檎、覆....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
」 青白く酔った唇から、匕首のような語句が吹かれて出る。 周馬は黙然と、鯛の
眼肉をセセっていた。 孫兵衛は酔ってきた。 「……てめえは口先じゃ、御当家へ推....