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眼鏡橋
「眼鏡橋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
眼鏡橋の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
髪の毛をもてあそぶ事を思うと葉子の胸はわれにもなくただわくわくとせき込んで来た。
眼鏡橋《めがねばし》を渡ってから突き当たりの大時計は見えながらなかなかそこまで車....
「足迹」より 著者:徳田秋声
方へ曲って行った。おろおろしていた母親の顔も目に浮んだ。 お庄は広々した静かな
眼鏡橋の袂へ出て来た。水の黝んだ川岸や向うの広い通りには淡い濛靄がかかって、蒼白....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
物珍しい気持ちで町を歩いているうちに偶然出くわして特別な興味を感じたものの一つは
眼鏡橋《めがねばし》すなわち今の万世橋《まんせいばし》から上野《うえの》のほうへ....
「断層顔」より 著者:海野十三
へとび出して、相手を撃ち倒すだけの心がまえをして、しずかについて行く。 地中に
眼鏡橋が曲ってついている――ような通路がついて、奥の方へ曲って入りこんでいる。が....
「雁」より 著者:森鴎外
斑芸者は講武所の横町へ姿を隠してしまった。 その頃まだ珍らしい見物になっていた
眼鏡橋の袂を、柳原の方へ向いてぶらぶら歩いて行く。川岸の柳の下に大きい傘を張って....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
る。明治六年|筋違見附《すじかいみつけ》を取壊してその石材を以て造った彼《か》の
眼鏡橋《めがねばし》はそれと同じような形の浅草橋《あさくさばし》と共に、今日は皆....
「日本橋附近」より 著者:田山花袋
ももう昔のことになった。 日本橋附近という題目からはやや遠くなるけれども、あの
眼鏡橋(万世橋)あたりのさまも次手にここに書き残して置きたい。そこは明治の初年の....