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着剣
「着剣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
着剣の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
間もなく、湯に浮いた垢がキレイに掬いとられていた。湯加減をした。風呂場の入口は、
着剣した二人の歩哨によって守られた。アカシヤとバラが植えてある。 扉の中から湯....
「パルチザン・ウォルコフ」より 著者:黒島伝治
彼等は、土でこすって研ぐのだった。 栗本は剣身の歪んだ剣を持っていた。彼は銃に
着剣して人間を突き殺したことがある。その時、剣が曲ったのだ。突かれた男は、急所を....
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
一五、六人の水兵が一杯つまっていた。それが一度にタラップを上ってきた。 呀ッ!
着剣をしているではないか! そして帽子の顎紐をかけている! 「しまった!」そう心....
「空襲警報」より 著者:海野十三
す。下士官は要領よくそれを壁に掛けてゆく。 ジ、ジ、ジーとしきりにベルが鳴る。
着剣をした警戒兵がドヤドヤと入ってきて、扉の脇に立つ。――防衛司令部の中はまるで....
「大正十二年九月一日よりの東京・横浜間大震火災についての記録」より 著者:宮本百合子
男二人をさそい、荷を負わせてつれて行く。自分はAと、もう一人信州の男と、三人で、
着剣の兵に守られた処々を通り林町の通りに出、門を見、自分にかけよるきよの声をきく....
「戦争について」より 著者:黒島伝治
出来ない。 人を殺すことはなか/\出来るものではない。身体の芯から慄えてきて、
着剣している銃を持った手がしびれて力が抜けてしまう。そしてその時の情景が、頭の中....
「国境」より 著者:黒島伝治
シカは、一種の緊張から、胸がドキドキした。 「待て!」 彼れは、小屋のかげから
着剣した銃を持って踊りでた。 若者は立止った。そして、 「何でがすか? タワリ....