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着工
「着工〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
着工の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒白ストーリー」より 著者:杉山萠円
僕の家内の美津子です…… 徳市は夢に夢見るようにお辞儀をした。しきりに洋服の
着工合を直した。しかし眼の前に御馳走を並べられると真剣に喰い付いた。 憲作と美....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
話懐旧談に歓を尽し一時過ぎ散会した。因に同銅像は昨秋十月旧門弟一同発起となり一月
着工、胸像は福岡県糸島郡出身彫塑家津上昌平氏の献身的努力により作製されたものであ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
で、その代りに市政調査費という名目で市議一人当り年八百円、更に今度は新設貯水池の
着工促進に関する事務嘱託という名目で一人当り五百円、を分領することに、市議達自身....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
いう日本一のお堂をたてて、自分を本尊に飾り、あらゆる日本人に拝ませようと考えた。
着工まもなく変死して、工事は地ならしに着手の程度で終ったらしい。秀吉が大仏殿をた....
「独房」より 著者:小林多喜二
える。 俺は始め身体がどうしても小刻みにふるえて、困った。 「どうだ、初めての
着工合は……」 と看守が云った。 俺は、知らないうちに入っていた肩から力を抜....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
廩倉院に集積されて、楮幣裏付けの信用にもなり、かたがた、行き悩みの大内裏御造営の
着工も、いやその国費の出どころにも、目鼻がつくというわけだの」 「じつは」 と....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
には、清盛もやや神経過敏でしたが、他は意にも介しない彼でした。すでに福原の開地は
着工させ、大輪田ノ泊の築港を計画し、日宋貿易を将来に考え、また厳島を、海の平家の....