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睚
「睚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
睚の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幻影の盾」より 著者:夏目漱石
馬は少しく肥えた様に見えた。 近頃は戦さの噂《うわさ》さえ頻《しき》りである。
睚眦《がいさい》の恨《うらみ》は人を欺く笑《えみ》の衣に包めども、解け難き胸の乱....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
をした女丈夫《じょじょうぶ》、しかも気を使ッて一飯の恩は酬《むく》いぬがちでも、
睚眥《がいさい》の怨《えん》は必ず報ずるという蚰蜒魂《げじげじだましい》で、気に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ゅうしん》の存するということを信ずる者はありません。 表面、愚を装うて、内心|
睚眦《がいさい》の怨《うら》みまでも記憶していて、時を待って、極めて温柔に、しか....
「蜜柑」より 著者:芥川竜之介
れて行った。私は漸くほっとした心もちになって、巻煙草に火をつけながら、始めて懶い
睚をあげて、前の席に腰を下していた小娘の顔を一|瞥した。 それは油気のない髪を....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
。 「自分は平生露西亜の新聞や雑誌を読んで論調を察するに、露西亜人の日本に対する
睚眦の怨は結んでなかなか解けない。時来らば今|一と戦争しようという意気込は十分見....