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睡い
「睡い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
睡いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白妖」より 著者:大阪圭吉
リーム色のクーペです、嘘だと思ったら、車庫を調べて下さい……え? そうですか、お
睡いところを済みませんな、じゃア待ってますからな早く調べて下さい……。 ――や....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
見た。 午前三時だった。すると、あれから一時間半くらい睡ったわけだ。まだ猛烈に
睡い。 その
睡いなかに、隆夫はふとぼそぼそと話し合っている人声を聞きとがめた。....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
やるのが、何かエジプト人でも奏で相な、階律の単調な音楽を聞く様だと思って居ると、
睡いのか。 とヤコフ・イリイッチが呼びかけたので、顔を上げる調子に見交わした。....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
わらず、正太は夜に入って、家へ帰ってきた。そして、 「僕、今日はなんだかたいへん
睡いから、先へ寝かせてもらうよ」 といって、ひとり先へ寝床へもぐりこんでしまっ....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
たものネ。ミナサン、ゴキゲンヨクオヤスミナサイマセを云ったあとですよ。私は今朝|
睡いところを、午前六時のラジオ体操に起され、それからこっちずうっとラジオのドラ声....
「流線間諜」より 著者:海野十三
長T博士の紹介状を示して、急用のためぜひ書庫に入れてもらいたいと頼んだ。宿直員は
睡いところを起されたのでブツブツこぼしていたが、それでもチャンと起きてオーバーを....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
顔を彼の前に現わして、「ああ昨夜は近頃になく呑みすぎちゃった。きょうはフラフラで
睡い睡い」と慨くのであった。梅野十伍は、そういうときの友人Aの容態が所謂二日酔と....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
ぱちぱちと指を弾いて、 「わしども覚えがござります。修業中小僧のうちは、またその
睡い事が、大蛇を枕でござりますて。けれども小一のははげしいので……お客様の肩へつ....
「新学期行進曲」より 著者:海野十三
が受かりませんよ。さあ起きなさい。元気を出して。 道夫 ああっ、ああーっ。今日は
睡いなあ、お母さん、今日は体操の時間にうんと駈足をしたんで、
睡いんですよ。 母親....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
を返せとな!」 「僕、蛇使いの婆さんなどに一度も逢ったことはありません」 「ああ
睡い、俺は寝る」云ったかと思うと、その男は肘を曲げてゴロリと寝た。とすぐ鼾が聞こ....
「決闘」より 著者:神西清
が、雨もよいの秋の夕暮を行く荷馬車の行列のように、彼の脳裡を繋がって通る。彼は、
睡いような重たい気分に落ちて行った。ナヂェージダにもその夫にも自分は悪いことをし....
「チェーホフの短篇に就いて」より 著者:神西清
。チェーホフ的? 人は恐らくそう言う場合には、あの『可愛い女』や『唄うたい』や『
睡い』や、まずそうした作品を子守歌のように思い浮べるのであろう。そしてそれもよい....
「妻」より 著者:神西清
どおし南京虫に責められてね、百姓のところに泊ったんです。だからもう、魔王みたいに
睡いんですよ。」 それが私に満足以外の何ものをも与えないにきまっているといった....
「ワーニャ伯父さん」より 著者:神西清
……ええと……」 両人無言のままペンを走らす。 マリーナ (あくびをして)ああ、
睡いこと。…… アーストロフ 静かだなあ。ペンのきしる音と、コオロギの啼きごえが....
「マリ・デル」より 著者:神西清
ゃ銭函に錠を掛けとくような吝な野郎はいないんだ。……」 「さあ、もう沢山よ。私、
睡いんだから。」 「もう直き、もう直き……なんの話をしてたっけなあ? ああ、そう....