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睾丸
「睾丸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
睾丸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海異記」より 著者:泉鏡花
、おらが漕いでいる艪の方へさ、ぶくぶくと泳いで来たが、急にぼやっと拡がった、狸の
睾丸八畳敷よ。 そこら一面、波が黄色に光っただね。 その中に、はあ、細長い、....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
我をしたん?」 「どこだって――それゃ、もう遠い遠い昔だ。お前らまだ、親爺さんの
睾丸の中に這入っとった時分だよ。」 ある時は、山寨の馬賊の仲間に這入り、ある時....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
ルンスト・トルレル――「独逸男ヒンケルマン」「変転」(独逸男ヒンケルマンは戦争で
睾丸を失った男の悲痛な生活を書いたものであるが、多分に人道的である。) ライン....
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
若し、若しもだ。そんな事は絶対にあるべき筈がないが、負けるようなことがあったら、
睾丸をブラ下げた日本男児は腹でも切って、カムサツカの海の中にブチ落ちることだ。身....
「小春の狐」より 著者:泉鏡花
露や。ほれ、こりゃ、破ると、中が真黒けで、うじゃうじゃと蛆のような筋のある(狐の
睾丸)じゃがいの。」 「旦那、眉毛に唾なとつけっしゃれい。」 「えろう、女狐に魅....
「母の上京」より 著者:坂口安吾
ものだ。そして、両足を勢いつぱいバタバタふつた。運わるくその片足の膝小僧が夏川の
睾丸をしたゝか蹴りつけたから、たまらない。夏川はヒロシを担いだままフラ/\/\と....
「カストリ社事件」より 著者:坂口安吾
横目にジロリと見て、 「かの男は、歯が痛むのか」 「バカな。あれほど苦しむのは、
睾丸炎に限るもんじゃ。今日は、いさゝか事の次第があって、彼はこの場に切腹せんとし....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
らしく、白衣の連中も当り前の顔をして眺めたり、手伝ったりしている。 天草次郎が
睾丸を蹴られて七転八倒した時だけは、さすがに一同、いささか緊張して凝視した。 ....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
があったことは、雑誌に発表された調書にも明記されている)ストがあったり、三国人に
睾丸を蹴られたり、彼にショックや混乱を与えることが続出しており、その相当な抑制力....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
を斬る如くにして足を払っているかも知れぬ。否、剣が斬る、同時に、彼女の足は諸君の
睾丸を蹴あげ、口中から針がとびだして目玉を突いているのである。鎌倉四十七士ごとき....
「再度生老人」より 著者:佐左木俊郎
に言いながら、立ち上がって帯を解いた。 老人は褌をしていなかった。白毛を冠った
睾丸がぶらぶらとさがった。私はおかしくなって笑った。父と母とは、私の笑うのがおか....
「支那の狸汁」より 著者:佐藤垢石
ところ、眉目秀麗のお客さまは、果然古狸の大ものと化してしまい、座敷中を右往左往、
睾丸が重いので、身軽に跳躍ができない。 それっ! 逃がすな。 忽ち、縄で括り....
「純情狸」より 著者:佐藤垢石
こわごわ、白州へ下りてきて、古狸を蹴ってみたが、やはり狸である。藷俵ほどもある大
睾丸が、股の間からだらりと伸びたれていた。 人間が、狸を情人に持つとは、昔から....
「海豚と河豚」より 著者:佐藤垢石
日前東京へきて会食したとき、来年の四月、日本へ帰ってくるときには、南氷洋の雄鯨の
睾丸と甲状腺、雌鯨の腰肉を塩漬けにして持ってくると約束してくれた。 それを食べ....
「えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
シギの卵を捜してきて,それにアワの種子を浸して播いた.それが図らずも悪いウサギの
睾丸だったので,ウサギは自分のせがれを取戻そうとして酋長の妻の心臓の紐を噛り噛り....