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瞋恚の炎
「瞋恚の炎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
瞋恚の炎の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
道は、忍の一字のほかにはあるものではございません、たとえ、大千世界を焼き亡ぼすの
瞋恚の炎といえども、忍辱《にんにく》の二字が、それを消しとめて余りあるものではご....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
いるに過ぎないものと見ていた。それだけに人目のない二人だけの時にはどんなに――と
瞋恚の炎に燃えて邪推もされる。 「降りろ」 命じるように、彼は、牛の背に俯向い....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
お綱の揶揄がやや深刻にすぎたので、孫兵衛、左につかむ助広の鍔をブルルとふるわせ、
瞋恚の炎を燃えたたせる。 「……法月弦之丞というお方。お十夜さん、私に指でもさす....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
。けれど、万一とはどういう意味で高氏が言ったのか。藤夜叉はすぐ男の無情に挑まれて
瞋恚の炎になるのであった。 が、桃井はそんな彼女とも気がつかずになお言っていた....