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「瞬息〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

瞬息の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
義血侠血」より 著者:泉鏡花
を交えたりき。渠らが十年語りて尽くすべからざる心底の磅※《ほうはく》は、実にこの瞬息において神会黙契されけるなり。ややありて、まず馭者は口を開きぬ。 「私は高岡....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
永くは続かん※無慈悲な記憶が働きだしてこの頃あくたれた時のお勢の顔を憶い出させ、瞬息の間《ま》にその快い夢を破ってしまう。またこういう事も有る※ふと気が渝《かわ....
次郎物語」より 著者:下村湖人
、梯子段の下からさしているほのかな光線の中に、人影が浮いた。 恭一も次郎も、一瞬息をつめて、その人影を凝視した。 人影はせかせかと、しかし、足もとに用心しな....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
を急行したる割合なり。かかる電光的旅行なれば、精細の観察は到底望むべからず、ただ瞬息の間に余の眼窓に映じたる千態万状を日記体に書きつづりたるもの、すなわち本書な....