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矛先
「矛先〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
矛先の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古き小画」より 著者:宮本百合子
王自身が、世にも奇妙な乗物に乗っておられます」 カイ・カーウスは、玉座の四隅に
矛先に肉塊を貫いたその途方もなく長い槍を突立て、もう少しで肉に届く、然し、永久に....
「親友交歓」より 著者:太宰治
にしつこく、ねばろうとしていた時に、女房はお膳を運んで来た。 「やあ、奥さん」と
矛先は、そちらに転じて、「手数をかけるなあ。食うものなんか何も要りませんから、さ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
す」 「うむ」 「槍ヶ岳には、天日矛《あめのひほこ》というのがございました、その
矛先は常に盛んなる炎に燃えていたそうでございます」 「ははあ」 「それから越中の....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
にたずさわることは容易なものでない。そのわけが追々に分明になる。魔性の手が脅威の
矛先を向ける。それが絶間なくかれを苦しめる。その苦悩をも凌いで、なお法悦を見出そ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
そのへんの呼吸はうまくいっていますかな。」 田沼先生は、とうとうまた自分たちに
矛先が向いて来たらしい、と思ったが、もう逃げるわけにいかなかった。で、朝倉先生を....