矢場女[語句情報] » 矢場女

「矢場女〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

矢場女の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
角はくすぶっているのです」 「商売は巾着切りか」と、半七は訊いた。 「若い時から矢場女をしたり、旦那取りをしたり、いろいろのことをやって来たようですが、この頃は....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いる池田屋十右衛門、浅草に店を持っている大桝屋弥平次、無宿のならず者熊吉と源助、矢場女お兼、以上の五人は神田の半七と桐畑の常吉の手であげられた。津の国屋の菩提寺....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
、このごろでは殆どその後を絶ったなどという話も出た。その末に、老人はこう云った。矢場女と一口に云いますけれど、江戸のむかしは、矢場女や水茶屋の女にもなか/\えら....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
の店もよけい賑《にぎや》かに見えたが、馬喰町《ばくろちょう》の郡代《ぐんだい》の矢場女《やばおんな》になってしまった。....
千世子」より 著者:宮本百合子
ってたまらなかった。千世子は「何がたか……」と思い上った様な目つきをしていかにも矢場女らしい鼻ぴくなかっちまりのない顔をジーッと見つめた。 向うの女も始めは、....
上野」より 著者:永井荷風
客の宿泊する処ではなくして、都人の来って酒宴を張り或は遊冶郎の窃《ひそか》に芸妓矢場女の如き者を拉して来る処で、市中繁華の街を離れて稍《やや》幽静なる地区には必....
美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
一挙に没落してしまった。 彼の蓄財も、もちろんすべて吐き出された。だが田沼には矢場女上がりの愛妾があって、これはまあ例外な処分ですまされていたらしい。だからそ....